アオケイ・小田競・中部競輪・競輪研究4紙合同の競輪サイト
大宮競輪の「東日本発祥倉茂記念杯(GIII)」が17日に2日目を迎えた。12Rの二次予選を走り終えた平原康多に話を聞いた。
平原は佐々木悠葵の番手で人気を背負うも、好スピードで捲り上げた上田尭弥に勢いを貰って伸びた市橋司優人に交わされて2着。当然、笑顔はない。
「佐々木のフィーリングに任せていた。ホームで酒井君が一車で来たところは、かなり詰まっていたし、すかさず行った方がラインとしても堅いかなと。ただ、上田君には嫌なところで来られてしまい、佐々木も風の影響で苦しそうで。市橋君にも行かれてしまった」と淡々と語った。
常に結果と責任を求められる。それがS級S班というものだ。
ぎっくり腰から今年初戦の立川記念を迎えて、連日、万全な状態ではないのは明らかであった。満身創痍で決勝進出を果たした平原に意地を見た。二走して「もう痛みはないし、前回よりは状態は良い」と体は良化の様子。
準決勝は森田優弥、宿口陽一、平原の並びで地元トリオが嘉永泰斗、西田優大らに挑む。
「競輪祭では宿口に前で頑張ってもらった恩がある。自分が3番手で。3人で勝ち上がるのは、そう甘くはない。やれることを」と言葉に力を込める。
地元の総大将として負けられない。というか負けちゃいけないし、決勝進出は最低限のノルマ。それは誰よりも平原本人が分かっている。明日こそ人気に応えて威厳を示してほしい。