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畑崎大輝選手は「全開でゴールに向かって踏むだけ」
14日は3日制シリーズの最終日であり、チャレンジ決勝がメインだ。
決勝の7Rに出場する畑崎大輝選手に話を聞いてみた。
まずは準決勝の走りを振り返ってみる。数的有利な3車ラインを組んで正攻法。4番手には増成富夫が入り、6番手には伊藤翼が陣取った。打鐘の周回に入って伊藤翼が上昇すると、畑崎大輝は突っ張ったがペースはスローだ。伊藤翼が打鐘過ぎの2コーナーからスパートすると、畑崎大輝は併せ切れないと判断したのか1コーナーでは出してしまう。それが失敗となって増成富夫-深見仁哉のまくりがジャストミートだ。立て直して追ったが、3番手のままで終わってしまう。人気を裏切った格好だが、何とか3着で決勝へは進出した。
その準決勝を振り返ってもらった。
「6レースで土生(智徳)さんが失敗したのを見ていたのに、同じ失敗をしてしまった。本当に反省しかないです。なぜそんなレースをしてしまったのか考えてみたんですが、まず一つは500バンクの経験が不足している事。どのくらいのスピードで、どのくらいの距離を踏んで行けばいいのかが分からないんです。初日にしっかり自分のレースをしておけば感覚というのをつかめると思うんですが、気を遣わなくちゃいけないレースだったのでつかめなかった。『何かしっくりきてないなあ』とは思っていたんですが、その原因が分からないまま(準決を)走ってしまった。あと33や400だと腹を括って思い切り仕掛けて行けるんですよ。今思えば500は最終ホームでもペースが上がらないし、踏む距離だけなら33や400よりも短いんですよね(苦笑)」と話す。
決勝は①畑崎大輝と②土生智徳が単騎戦。他は⑦長谷川裕一-⑤山田哲也-③深見仁哉の愛知トリオ。④増成富夫-⑥志村達也の中国コンビとなって1対1対3対2のコマ切れ戦。
この並びを踏まえてどんな走りをしたいか聞いてみた。
「やっぱり2日間の反省を活かしたレースをしたいですね。先輩達には単騎戦を一度はやってみたいと伝えていたので、そのチャンスが来たと。単騎だと余計な事を考えなくていいし、今回の自分には逆にいいのかな。単騎だから後ろには自力型に入られる。だからといって差されるのが嫌だから遅めの仕掛けとかは考えていない。行くタイミングを逃さず、仕掛けたあとは全開でゴールに向かって踏むだけです」と話してくれた。