グレードレース

【トリマクリ的GEKIOSHI7+ 第68回オールスター競輪】開催展望

2025/07/22

GEKIOSHI7+のエントリー締切は8月6日(水)!まずはエントリーをお忘れなく!

  ここまでの3開催のGⅠを振り返れば、3大会中2大会を制しトップスピードでリードする脇本雄太がいる近畿勢が優勝争いの中心。両雄古性優作は2輪を操るバランス感覚が天才的で総合力では競輪界ナンバーワン。加えて今やGⅠ決勝の常連に成長した寺崎浩平の存在も大きい。そして高松宮記念杯では5連9をやってしまった窓場千加頼もファン投票18位でオリオン賞スタートは有利で立て直して来るはず。計4名のシード選手がいる。

 

 日本選手権競輪を制した吉田拓矢を擁す関東勢はどうだろう。関東の若大将、S班の眞杉匠が存在感を放つ。先行・捲りの迫力に加えてヨコのさばきも一級品。吉田拓矢もタテの攻撃力に加えて、番手を回った時の技術力が格段にアップ。ファン投票11位の平原康多さんが電撃引退を発表し大黒柱を失ったが「関東はこの二人が引っ張ってくれますよ」と今後の関東を託したのもうなずける。そしてファン投票28位の坂井洋が平原さんに変わってオリオン賞レースに繰り上がり、関東の勢力が保たれたのは大きくシード選手は計3名。

 南関東勢はどうだろう。S班の郡司浩平を軸に、同じくS班の岩本俊介深谷知広松井宏佑のシード選手は計4名。この4名は全員が動ける。岩本の先頭は考えづらいが、オールラウンダーの郡司、任されたら長距離の仕掛けに躊躇なしの深谷、ダッシュとスピードを武器にする松井はいづれも先頭で戦えて組み合わせが豊富。そして豆知識もひとつ。松井は北海道出身の元スケート選手で隠れどさん子なのだ。故郷で初タイトルも夢ではない。

 北の大地での開催に気合いが入る北日本勢はどうだろう。まずはS班の新山響平、限界を突破し続ける佐藤慎太郎、鋭脚が武器の守澤太志、そしてファン投票13位で初のオリオン賞に選出となった中野慎詞が加わり、シード選手は計4名。ただ今年は少し勝手が違う。新山の先頭固定ではないのだ。シード選手の中野はもちろん、推薦枠で選出された地元の中石湊が勝ち上がれば新山の番手戦もあるのだ。中石はFⅠとは言え7月に、簡単には逃げ切れない立川で逃げ切り3連発の完全Vをやってのける。ナショナル強化選手としての進化は凄まじい。推薦枠出場では山崎歩夢も注目の若手。父は数々のタイトルを手にしてきた山崎芳仁で、GⅠに親子で同一大会出場は記憶になくワクワクする。それだけに北日本から優勝者がでる可能性は広がる。

 

 中国・四国勢に目を向けよう。ナショナルメンバーとして世界を股に戦うのは太田海也。世界を相手にメダルを狙えるポテンシャルは競輪競走でも遺憾なく発揮される。6月の高松宮記念杯では決勝進出を果たし、ファン投票10位でオリオン賞スタート。ドリームレースにはS班のオールラウンダー清水裕友松浦悠士の両名に、スーパーダッシュの犬伏湧也も選出されている。さらに先行・捲りで着実に実績を積み重ねてきた取鳥雄吾がファン投票21位でオリオン賞に選出され、何とシード選手は5名で一番大きな勢力に。

 

 

 九州勢はどうだろう。残念ながらファン投票のトップナインには名を連ねることはできず、ドリームレースには九州勢は不在。だが戦力が不足している訳ではないぞ。ファン投票19位に爆発的なカマシ・捲りが魅力の北津留翼22位に昨年の世界選手権自転車トラック競技のケイリンで日本に37年ぶりの金メダルをもたらした山崎賢人23位には先行・捲りを軸にヨコの動きにも対応できる嘉永泰斗、さらに26位に何でもできるオールラウンダーの山田庸平が入り、オリオン賞に4名が選出されているのだ。

 

 

 近年、地区別の戦力談議になると小粒だと言われてきた中部勢はどうだろう。オリオン賞にはファン投票17位で浅井康太20位に山口拳矢、そして27位で藤井侑吾が選出されたのは明るい話題。浅井は先行こそないものの、元々はスタミナ系の地脚タイプだけにいざとなればロング捲りを打てるのは強み。6月の当所FⅠ決勝では前を任せた纐纈洸翔が不発と見るや、切り替えて自ら自力発動。嘉永泰斗との捲り合戦を制してVは記憶に新しい。若きダービー王の山口拳矢の魅力は、スピードあるタテの脚と気持ち負けしないハートの強さ。そして強烈なカマシ・捲りが武器の藤井がオリオン賞スタートとなり、シード選手は計3名。新勢力も育ってきているヤンググランプリの覇者纐纈洸翔はタテの攻撃力にシビアな位置取りを取り入れ新境地を開こうとしている。若手の先行型にも楽しみな逸材がいる。ダッシュタイプの志田龍星、地脚タイプで航続距離が長い村田祐樹とタイプの違う先行型の成長がライン力を押し上げる。もう小粒な戦力とは言わせない。

  函館バンクの特徴を踏まえた狙い目選手も上げておきたい。400走路の中ではみなし直線は51.3mと短め、最大カントはやや緩やか。近況の逃げ切りの1着データは30%と高いことにも注目。海が近く風の影響はあるが、地元選手に聞くと「昼間は風が強い日でも夜は風がピタッと止むことがある」との情報が聞けた。オールスターはナイター開催だけに、遅い時間は風の影響はないかもしれない。そんな条件を考えれば新鋭の先行型やナショナルメンバーの太田海也中野慎詞中石湊の活躍も考えられるぞ。



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