グレードレース

【トリマクリ的GEKIOSHI7+ 第1回ガールズオールスター競輪】開催展望

2025/07/22

GEKIOSHI7+のエントリー締切は8月6日(水)!まずはエントリーをお忘れなく!

   第1回ガールズオールスター競輪が行われる宇都宮競輪場は全国に三場ある五百バンクの中のひとつ。25°47'44″と全国平均からすると緩めのカントとみなし直線は63.3m長いが特徴。

  男子の競輪だとその長い直線を生かして追い込み型の台頭が多いが、ガールズケイリンは残り一周から動き、先行がスパートするのも比較的遅めになるので、男子の競輪に比べて追い込みよりは捲りが決まることが多い。後ろからよりも前々に位置することが有利。

  それまでオールスター競輪に組み込まれていた開催が、ガールズクラシック、パールカップ、競輪祭女子王座決定戦とともにガールズケイリンのGⅠの一つとして開催される。ファン投票によって選ばれた豪華メンバーが集結し、今から待ち遠しい。

  ガールズドリームに出場する七名とピックアップした十三名、合計二十名について紹介したい。

  

【ガールズドリーム】

児玉碧衣

人気と実力を重ねたガールズケイリンをけん引しているトップレーサー。九年連続九回目のファン投票一位での選出は素晴らしいの一言。今年はじめは不調だった時期もあったが、今では絶対的な女王としてまだまだ高い壁として立ちはだかる。バランスの良い脚質だけに五百走路も苦にはしないはず。

 

太田りゆ

去年のパリ五輪後、それまでナショナルチームの一員として世界と戦っていたが、今後はガールズケイリンに専念。持ち前ダッシュ力とスピードを炸裂させて初タイトルを目指す。課題は長走路特有の後半のスタミナか。

佐藤水菜

今は世界を舞台に戦い、UCIトラックネーションズカップで金メダルを獲る実力者でまさに「日本最強の女王」だ。特別競輪連続Vを継続中で今回も決められるかどうか。圧倒的なスピードを誇り、逃げてよし、捲ってよし、差してよしとバランスのいい脚質や勝負強さはまさに世界クラス。そんな彼女がもし敗れるとしたら、その力強さの故、後方に立ち遅れて届かなかった時くらいしか思い浮かばない。

 

久米 詩

大勝負に強い印象がある一人。位置をとって勝負できるタイプではあるが、基本的には自力で力勝負する。後方になりそうなときにはすかさず巻き返す判断の良さもある。五百バンクというのも自身の走りには合っているだろう。

 

石井寛子

レース運びや位置取りのうまさはガールズケイリンでもトップクラス。競技の世界戦も含め、ガールズケイリン経験の豊富さは買いだ。昨年のガールズグランプリの覇者ではあるが、不思議とそれ以外の特別レースで取りこぼす印象が深い。それに、六月岸和田パールカップで落車した影響も気になるところだ。

 

荒川ひかり

ガールズケイリンの人気選手の一人。現在は練習中の怪我で競走を休んでいる最中だが、開催までにどこまで回復し間に合わせてくるかが急務と言える。本来はしぶといマーク戦を中心に戦っているだけに、状態次第だろう。

 

河内桜雪

こちらもガールズケイリンの人気選手の一人。普段の開催では自力も出すが、本来は強気に位置を狙いに行って勝負するタイプ。一車でも前への精神で後方に置かれないように組み立てている。強豪相手にどこまで戦えるか。

 

 【ピックアップ選手】

  

梅川風子

同期の太田りゆ同様に、これまで所属していたナショナルチームから離れ、ガールズケイリントップ選手として戦っている。持ち味はスピードと判断の良さだろう。レースも読みも高く、状況に応じて走れる強みは大きい。五百バンクをうまく攻略したい。

 

・石井貴子(千葉)

六月岸和田パールカップで落車したが、七月川崎で復帰して優勝を飾った。大きいレースでのここ一番の勝負強さは特筆もの。自力、マークと戦いの幅も広く、強気な攻めは期待が大きい。後手さえ踏まなければ好勝負は必至。

 

 

 

坂口楓華

自力中心に戦いながら総合的な力を付けてきた努力家。もともとロードやシクロクロスなどの自転車競技で活躍はしていたが、ガールズケイリンではなかなか芽が出ない時期もあった。それでも努力を続けて安定した力を発揮するようになった。長走路はまさに向いているだろう。

 

 

 

仲澤春香

現在は佐藤水菜が中心のガールズケイリンだが次世代のスター候補はこの人。デビューから一年経ったが、もう既に普段の開催では圧倒的な力を発揮しており、初の特別競輪参加の六月岸和田パールカップではいきなり決勝入り。彼女は典型的な後ががりの脚質で長走路では大きな武器になるはず。

 

尾方真生

大レースでの経験もだいぶ重ねてきたが、強さとモロさを兼ね備えているのが特徴か。当然力はあるので形にハマると強力な機動力を発揮するが、案外な場面も。こちらも後がかりの脚質だけに、長走路向き。あとはそれが発揮されるかどうかだ。

 

熊谷芽緯

普段の開催で決勝の取りこぼしは多いが、勝った時の力強さは光るものがある。三月伊東ガールズフレッシュクイーンでは仲澤春香を破る金星を挙げており、もしかしたらここ一番に強いタイプなのかも。持ち味は思い切りのよい先行・捲りだ。

 

・奥井 迪

ガールズケイリン屈指の先行タイプ。その戦法や人柄も含めて、後輩のガールズ選手からの人望も厚い。戦法ははっきりしているので、カカリ切る前に行かれなければ好勝負に持ち込める。仕掛けのタイミングとレースの流れ次第か。

 

吉川美穂

以前はナショナルチーム中長距離のメンバーとして世界を舞台に戦っていた実力者。ガールズケイリンでは自力、マークともに兼ね備えた自在で戦っている。大きいレースでは優参も多く、勝負強さが垣間見える。的確に位置取りを判断し、流れに乗れるか。

 

・小林莉子

初代ガールズグランプリの覇者。ガールズケイリンの変遷とともにまだまだ進化し続けているのはさすがの一言。近年は後輩たちの台頭が目立つが、常に対応すべく努力している。戦い方としてはマーク中心の自在戦。判断の良さを武器にどこまで戦えるか。

 

荒牧聖未

待望の地元での特別開催で気持ちは人一倍入っているはず。ただ、五月函館で落車し負傷したのは痛い所。七月四日市で復帰したが当開催までにどこまで復調できるか。持ち味は徐々にカカっていく捲りだ。慣れた地元バンクだけに、状態次第。

 

 

 

柳原真緒

ガールズグランプリの覇者ではあるが、やや数字に波のあるのがネック。力強い捲りが主武器であり、時折カマシに出たりと思い切ったレースが本来の持ち味。大きいレースには強いタイプなので、ここ一番では期待できるかも。

 

 

尾崎 睦

ビーチバレーの第一人者がガールズケイリンに転向。以降大レースの常連として欠かせないガールズケイリンを代表する選手の一人だ。スピード生かした捲りやカマシが持ち味も、大レースではマーク戦もこなすメンタルの強さも武器のひとつ。六月岸和田パールカップでは準優勝だっただけに今開催は狙いたい。

 

 

竹野百香

仲澤春香とともに、将来が期待される新鋭の一人。積極的な自力勝負で善戦している。六月岸和田パールカップ決勝は佐藤水菜、尾崎睦に次ぐ三着。これを機に大きく飛躍する可能性も。なお、宇都宮は初勝利、そして初優勝も飾っているゲンの良いバンクでもある。

 

GEKIOSHI7+のエントリー締切は8月6日(水)!まずはエントリーをお忘れなく!

 

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