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取手競輪場の「競輪スマリレ・日刊スポーツ賞(FI)」は6日、初日を迎えた。12レースのS級初日特選で1着、節目の100勝を達成した菊池岳仁に話を聞いた。
直近2場所で1勝ずつ挙げて、通算勝利数99勝で迎えた今シリーズ。前検日、菊池は「あまりモタモタ足踏みすると、一生言われそう(イジられそう)。なので、1日でも早く達成したい(笑)」と笑い、あくまで自然体。
その初日特選、菊池は自らスタートを取って前受けを選択。赤板で上昇の南潤を突っ張り、最終ホームで再び叩きに出た南を突っ張り切って主導権。垂れることなく後続を振り切って1着。力強いレース内容で節目の100勝を飾った。
レース後は「前が取れれば突っ張りでと。意外と落ち着いて駆けられたし、ペースで踏めた。函館記念に向けて練習をやっていたところで追加を受けたので、疲れはあるけど戦える状態」とふり返る。
関東地区の総大将・平原康多が復活優勝を果たし、幕を閉じたダービー。同じ関東地区の選手として、菊池にも感じるものがあった。
「来年は自分も走れるように。優勝からしばらく遠ざかっているし、まずは目の前のレースで優勝できるように」と一昨年(22年)のヤンググランプリ以来の優勝を目指す。
117期生として競輪選手養成所に入所し、寺崎浩平と共に史上初となる『早期卒業制度』で卒業した逸材。もっと1着を量産していてもおかしくはないが、ナショナルチームに在籍していた期間もある。
「まずは101勝目を挙げられるように」と準決勝で連勝を狙う菊池の今後の活躍を見守りたい。