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「1か月しっかり休んで、心を入れ替えた」
そう語るグランプリ女王・柳原真緒(福井・114期)の表情は、どこか肩の力が抜けて晴れやかだった。2022年のガールズグランプリを制し頂点に立った柳原だが、今年8月のレース中に落車し、胸骨を骨折するアクシデントに見舞われた。「日常生活すらきつかった」という壮絶な時期を乗り越え、いま力強さを取り戻しつつある。
ホームである福井のバンクは、現在、改修工事を行っているため使うことができない状態。そのため、柳原は前節の平塚での戦いが終わった後も地元には戻らず、そのまま京王閣競輪場で日本トップクラスの選手たちと練習をして、大宮に乗り込んできた。
大宮入りした日には、「あまり500バンクには乗ってないから、苦手も得意もあまり…」と遠慮がちに話していたが、大宮での成績は、初日、2日目とともに1着。決勝へと駒を進めた。今日は、「緩んだところでしっかり前に行けた」と手ごたえを感じたようで、
残すはあと1レース。完全復活を狙う。
そんな柳原を支えるものの1つが、福井のソウルフードで大好物の「秋吉」の焼き鳥だ。多いときは、100本も食べていた時期もあったそうだが、今は、体重やパフォーマンスなどの管理があるため、30本程度に抑えているらしい。(ちなみに、お酒は全く飲まず、にんにくと唐辛子が合わさった店オリジナルの特製調味料で食べるのが好きらしい。)
そして、もう一つが“愛猫”の存在だ。
普段から持ち歩くリュックには、柳原が飼っている2匹(ぎんがくん3歳・ほたてちゃん2歳)の猫のキーホルダーが揺れている。遠征先でも常にそばで彼女を見守っているお守りだ。
離れて過ごす間も母や姉が世話をし、時に2匹の動画を送ってくれるそうで、移動や練習で疲れた心身を癒やしてくれるという。
しかし、「(平塚のレースから)もう2週間も家に帰れていなくて、(愛猫に)会えていないんです」。と少し寂しそうな柳原。それでも、「大宮が終わったら、2時間半で福井に帰れる」と、愛する2匹が待つ我が家への想いが何よりの励みになっている
そして、その福井に帰るタイミングでもう一つ嬉しいことが。
福井競輪場の改修工事は間もなく終了し、再びホームバンクで乗れるという絶好の機会も待っているのだ。
大宮が終わっても、地元・福井でのレースや小倉での競輪祭など次々とレースを控えているので、その前にいろいろとチャレンジしたいこともあるようで、更なる高みを目指すつもりだ。
まずは明日、完全復活を告げる優勝をつかみ取り、福井へ帰ったら大好きな愛猫たちと最高の時間を過ごしてほしい。