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地元・大宮での戦いに挑む吉田夢希斗(埼玉127期)。
気が付くと、地元で戦うのは1年以上の時が経っていた。
もちろん、いつも以上に気合いを入れて参戦しているのだが、本番になるとどうしても “緊張”してしまうんだそうで、昨夜もレースのことを考えると、どこかそわそわしてしまったらしい。
しかし、そんなときは、静かに目をつぶって深呼吸を繰り返す。
本で学んだ「1吸って2吐く」。このリズムで緊張を解きほぐしている。
吸って、吐いて、吐いて~。
「水泳をやっていたから肺活量があるんです」とほほ笑んだ。
今期、吉田はA級2班に昇格したものの、勝ち星をなかなか掴めていない。
そのプレッシャーもあってか、今日も胸の高鳴りを完全には抑え込むことはできなかった。
「地元戦。今日こそは初勝利を。」という気合い入れて臨んだレースで吉田は、
自ら積極的に前で動いた。
そして、改めて「後ろのために走る」ということを心がけていた。
実は、吉田は前々回の佐世保で苦い経験をしたらしい。
「ちょっとやらかしてしまって、周囲から愛ある言葉をいただいた」そうだ。
これまでは、ラインについてもらっても共倒れだったことも多く、
“勝ちたい”という気持ちが先行した行動をとってしまったことも…。
しかし、その一件で気持ちを切り替えた前回では、「レースで主導権を握れた」と
改めて“ラインで戦う”手ごたえを感じられたそうだ。
「今日も、渡辺さんが準決勝にいけてよかった」と自分のことのように喜んでいた。
一方で、「僕は…脚がなかったのひとことです。500mは長かった…」と敗戦を悔やんだ。
今日のホームでの白星は預けとなったが、逃げずに攻め切った走りは確実に次への糧となったはずだ。人として選手として技術も人間性も、一歩、一歩と成長し、一日でも早くA級2班での初勝利をつかみ取ってほしいと願うばかりだ。