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「(9連勝中だが)連勝は意識していないです。30勝いってからは、あまり意識していないですね」
そう、淡々と語る太田りゆ(埼玉・112期)。
太田は、今回の地元戦はもちろん、その先の年末の大舞台を見据え、今、動き始めている。
最近のレースの結果を見ても、すべては勝負どころへ向けた準備なのだろうか。
実は、久留米でのレースを終えてからの2週間、新たな試みに着手していた。
「体の退化」を徐々に感じる太田が始めたのが、ファンクショナルトレーニングだ。
特定の筋肉を鍛える筋トレと異なり、ファンクショナルトレーニングは、立つ・走る・跳ぶなどといった人間本来の動きをスムーズにし、効率よくパワーを発揮できるようにするのが目的だ。太田は、このトレーニングを一般の人たちと一緒に、週に数回、1回あたり1時間ほど汗を流しているそうだ。
心拍数が180近くまで跳ね上がるハードなトレーニングだ。
終了後には一緒に汗を流した仲間とグータッチを交わし、その達成感を味わっている。
今はまだ「疲労(筋肉痛)としてしか効果が出ていない」とのことだが、年末に向けて動き出すタイミングは今しかないと知っているからこその挑戦だ。
さらに、今回の開催では、サドルとチェーンを新調して挑む。特にチェーンは他の選手の間でも実績があり、練習での感覚も上々。「チェーンを変えた選手はみんな調子が上がっている」という相棒を得て、さらにパワーアップしそうな予感がする。
そんな、さらなる高みを目指す太田が、今、自分に突きつける課題は
「早く仕掛ける勇気を持つこと」だ。
プレッシャーさえも力に変え、伸び伸びと走れる雰囲気を作り出している太田でも、
「ここだ!というタイミングで一瞬遅れることがある。自分に自信を持てるようにしたい」と話す。
だからこそ、トレーニングなどで総合力を底上げし、今回の地元戦、そしてその先の大一番へと向かっていく。
連勝という過去の数字には固執せず、太田が見据えているのは、まだ見ぬ限界の先、そして、年末の大舞台という「未来」だけだ。今の自分を超えていくため、新しい自分と出会うための挑戦は、さらに加速していきそうだ。