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岸和田競輪「サテライト湖南カップ」予選に出走した地元のヤング、中武三四郎と南部翔大、両者共に勝利を上げたが…
先に2レースの予選競走を後続競りもあって逃げ切った中武三四郎「チャレンジ時代以来、約5年振りにボール投げができました。(岸和田競輪場では地元選手が1着時にファンサービスとして景品がもらえるボール投げがある)その後も何回か1着は取っているけど、新型コロナ蔓延期で無観客だったりして、なかったんですよ。今回は追加斡旋なんですが、予選から逃げ切る事が出来て、本当に良かった。直前まで練習をしっかりやっていたし、心配だったんですよ。けど、眠気は残っています。前検の夜も早めに寝たんですが、今日の夜もしっかりと寝て、準決にはシャキッとした感じで臨みたい」。と喜色満面の笑みを浮かべながら記者の質問に応えてくれた。
次に4レースで人気を一身に集めた南部翔大。1番車を得ていたし、前受けからの突っ張り先行が予想されたが、雨の影響かスタートで滑って前を北日本勢に取られ、後ろ攻めからのカマシとなり、先輩・肥後尚己とのワンツーを決められずに消沈した顔で検車場に戻って来た。「スタートを取りに行ったんですが、滑ってしまって…。その後は4番手からの組み立てを考えていました。赤板では突っ張られるかと思いながら上昇したんですが、案の定、緑川さんに突っ張られて…。引いてからは鐘で行こうと思ったけど、ホームが追い風だし、そこで行こうと頭を切り替えた。けど、それが失敗だったのかも。鐘4角で仕掛けて出切った時には肥後さんがいないのは分かった。走る前にオッズを見ていたし、肥後さんとのワンツーが人気していたのは分かっていたのに…。赤板で諦めずに斬っていれば、違った結果になっていたかも。とにかく、反省しかありません。控室に帰り辛い。肥後さんにも赤板で斬ると思っていたと言われたし。地元初勝利なんですが、素直に喜べない。準決こそはしっかりラインで決まる走りをします」。と半ば、泣いた様な顔で、うつむきながら応えてくれた。
写真を撮る際にもガッツポーズは出来ませんと一言。