アオケイ・小田競・中部競輪・競輪研究4紙合同の競輪サイト
富山競輪「開設73周年記念・瑞峰立山賞争奪戦(GIII)」が30日に2日目を開催。4RのS級選抜2着の渡邉雄太に話を聞いた
2度のGIII優勝、特別競輪でも南関勢の機動型として存在感を発揮していた渡邉雄太。勢力が増す南関地区だが、その一方で渡邉は元気がない。
「畝木君が1回斬ったところを、斬りに行けていない時点で調子は良くないですね」
良いときの渡邉雄太と比べると、どうしても物足りなさを感じるし、それは表情にも同じことが言える。
渡邉は今、苦しんでいる。気持ちなのか、自転車なのか、体なのか。原因は一体…
「体と気持ちですね。腰痛は元々あったけど、落車が重なって悪くなって、気持ちの部分も…。突っ張られたとしても、調子が良かった時は攻めの走りができていた。けど、今は「あー…」と思ってしまって前に行けない」
スピード競輪と化した変わりゆくレース形態にも苦しむ。
「周りはどんどん強くなって全体のレベルが上がっている。前みたいにはスパーンと捲れない」。トップ選手でさえ、引いてドン!の走りは難しくなっているのが現状だ。
「だからといって追い込みに変わる気はないし、今は今で戦法に幅をもたせて自力でやれることを」と前を向く。
長いトンネルを手探りで進んでいる渡邉だが、出口のないトンネルはない。渡邉の完全復活を待ちたい。