アオケイ・小田競・中部競輪・競輪研究4紙合同の競輪サイト
京王閣競輪場の「OddsVS!杯&デイリー杯(FI)」は23日、最終日を迎える。12レースのS級決勝を走る武藤龍生に話を聞いた。
ラインにはそれぞれの役割がある。その中で3番手がしっかりしていると、ラインが活きる。特に9車立てのグレードレースでの役割は大きい。
平原康多がGI最高峰のダービーで復活の優勝を飾ったのは記憶に新しいところ。決勝で武藤は吉田拓矢、平原の3番手を固めた。最終2センターの手前で内に斬り込む諸橋愛を締め込んでアシスト。勝負を分ける重要な場面で、3番手の役割をしっかりと果たした。まさに、縁の下の力持ち。
グレードレースが主戦場となった武藤だが、前回の高松宮記念杯をふり返って「全体的な底上げを感じた。自分もパワーアップしないといけないし、自分の価値を上げていかないと。そのためにはレースでどれだけ勝負できるかだと思う」と語った。
また「昔はビッグレースを走っても何も見えてこなかった。でも、今は上に近づけば近づくほど、更にもう一段階上が見えてくる」とも。
武藤が見えてきたものとは――?
「脚力、技術も含めて全体的に底上げが必要。それにトップクラスの選手には隙がないし、横に立つだけでオーラを感じる。そういうところを目指していきたい。練習も師匠(父・武藤嘉伸)や兄弟子(兄・篤弘)とやっていたけど、ここ1年半ぐらいは平原さんと一緒にやっている。もう一皮むけたい気持ちがあって、勝手にお世話に(笑)」
地区の勢力図は変化していくが、昨年に引き続き関東勢の流れは良いし、武藤も大きなところを狙える位置にいる。きっと、タイトルもそう遠くはないはずだ。