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玉野競輪場の「瀬戸の王子杯争奪戦(G3)」は2日に3日目を迎えた。 準決勝10Rを1着で決勝進出を決めた山口拳矢に話を聞いた。
昨年の落車からピリッとしない感じが続いていた山口拳矢だが、今開催少しずつ上昇気配を見せ始めた。準決勝は取鳥雄吾と森田優弥が踏み合う形にはなったが、一気に捲って1着で決勝進出を決めた。
「前がモガき合えばいいなと思っていたので、一番いい展開になりました。雄吾さんのスピードが凄かったけど、脚は溜まっていた。森田君が横に動かなければ乗り越えられるなという感触もありました」。
「父(幸二)に体の使い方をアドバイスしてもらって、2日目、準決勝とアップ中は普通だけど、バンクで実際に走ると自転車とマッチしていた。自信を持って走ることができました」とレース後に話した。ここ最近はもどかしさが伝わるようなコメントが多かったが、前向きなコメントが飛び出たというのは良い兆しと言って良いだろう。
後ろを回った中本匠栄はレース後に「めちゃくちゃ強かったですね(苦笑)」と目を見開きながら離していたし、やっとらしさを取り戻したと言えよう。
決勝戦は後ろに初日特選同様村上博幸。3番手には準決勝での流れもあり中本が固めることになった。相手は取鳥雄吾と眞杉匠で踏み合う可能性も十分。一蹴の捲りで優勝を掴みたい。