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今の中部ラインは先行選手の人材不足。これは諸先輩達が使い捨てにした訳ではないだろうが、全く若手の先行選手が育たない。今回のダービーに出場した面々を見ても40歳の皿屋豊や、F1クラスの志田龍星や谷口遼平、器用さがない竹内雄作では特別競輪では勝負にならない。うるさ型の吉田敏洋も参加出来ていない。初日の一次予選で大本命の北井佑季を捲った橋本優己は大物食いでGの付くレースで穴を空けているが、あくまでも捲り一発屋。浅井康太が復権するには、機動型が一枚も二枚も足りない。今は地区のライン戦であるし、浅井自らの捲りでは厳しい。それには、今以上に近畿と友好条約を結ぶか、中四国まで同盟国を増やすしかない。地元四日市記念で熊本の嘉永泰斗を目標に優勝したが、あれは嘉永自身からのリクエスト。子供の頃からサインをもらい、憧れの選手だったしレアなケース。この辺りを番組マンも配慮して、1走目の特選シードは徳島の太田竜馬を用意。前検日に共同会見に現れたが浅井康太は、コメントを濁す。「現時点で決められないし、太田君を目標にするか、自分でやるかの二択です。それは同期の稲川翔にも相談した。申し訳ないですが、二日目のレ-スだし、初日のレースが終了する迄に決めます」。浅井自身の気持ちを推測するに、これが犬伏湧也や、町田太我なら即答で番手とコメントしたはず。太田竜馬は確かに強いが、レースが淡泊だし、仕掛けも早くない。犬伏湧也や町田太我に比べ、一枚も二枚も落ちる。記念の初日特撰ぐらいなら良いが、ダービーの特選は重みが違う。3着までに入れば、無条件でゴールデンレーサー賞で、準決にフリーパス。賞金も高く、準優勝や決勝3着でも、グランプリに向けての賞金の上積みは大きい。初日のレースが終わり、取材陣の前に現れての公式コメントは「自分より先行力があるので太田君の番手へ」。太田竜馬の後ろではリスクが高いが、中四国との友好条約を最優先した気が個人的にはしている。