星野めぐみのトリコラ

【奈良競輪 開設75周年記念春日賞争覇戦GⅢ】S級S班として成長していく姿を見せたい 阿部拓真

2026/02/04

星野「2026年、いよいよS級S班として、この奈良記念からスタートとなります。今の心境はいかがですか?」

 

阿部「本当は地元地区のいわき平記念も走りたかったのですが、1月は斡旋停止だったので、この奈良記念からのスタートとなりました。やっと走れるという思いもありますが、やはりS班として求められるものが増えるので不安な部分もありますね。今は楽しみ半分、不安半分といったところです」

 

星野「いわき平記念に出場できなかったのは残念でしたが、その分、レース間が空いたのでしっかりと準備ができたのではないですか?」

 

阿部「そうですね。グランプリが終わってからは少し休んで、そのあとは計画的にしっかりと練習できました。大きく何かを変えたわけではないんですが、今回から新車を投入しています。以前のものより「パリッ」とした感じがあるので、実戦の中で細かいところを煮詰めていきたいし、楽しみです」

 

星野「昨年は競輪祭での優勝、そしてグランプリ2着。本当にすごい一年でしたね」

 

阿部「2025年はとにかく落車が多い一年でしたが、終わってみれば100点満点の一年でした」

 

星野「競輪祭の優勝インタビューでは、「これは夢ですか?」と仰っていたのが印象的でした」

 

阿部「デビュー10年目にして初めてのGI決勝戦を走って、そこで優勝。本当に夢みたいでした。でも、今はそれをしっかり「現実」と捉えて、S班にふさわしい走りができるようにと思っています」

 

星野「具体的には、どのような意識で走っていきたいですか?」

 

阿部「脚力以上に、S班って周りから見られる立場ですし、考えることも多くなる。まだ想像もできないくらいのプレッシャーもあると思うんです。でも、赤いパンツを履いたからといって急に何かが変わることはない。だから、「SSになって強くなった自分」を見せるというよりは、これから「強くなっていく姿、成長していく姿」をファンの皆さんに見ていただけたらと思っています」

 

星野「初日特選競走では、松井(宏佑)選手の後ろという選択肢もあったかと思いますが、自力を選ばれました。そのあたりに気持ちの現れを感じたのですが」

 

阿部「僕は追い込み選手と見られているので、良い自力選手の後ろを回れるチャンスもありますし、実際に他地区の選手についたこともあります。今回も松井選手の後ろという選択肢もありましたが、一人だったらその選択をしたかもしれません。でも、後ろに菅田壱道さんがついてくれる。あれだけの選手を3番手には回せません。それに、今年の初戦、ここでの戦い方が今年の方向性を決めると思うので、自力で戦うことに決めました。自力を出せるところは、しっかり出していきたいです」

 

星野「そうなんですね!大きな舞台を経験して、変わったことはありますか?」

 

阿部「もともと物欲がないので大きな買い物もしていませんし、ルーティンもない。練習も普段からアップデートしているので、特にメニューを変えたということもないんです。でも、グランプリに出る前はソワソワ、ワクワクしていたのに、いざ走ってみると2万人以上のファンの前で心が躍ったんです。この位置をキープする厳しさは分かっていますが、今年はいわき平でグランプリが開催される。チャンスがあるならまたグランプリを走りたい、と強く思うようになりました。

 

星野「阿部選手の魅力は、その「等身大」なところにあるのでしょうね。では最後に、ファンの皆さまへメッセージをお願いします」

 

阿部「一年を通して成長していく姿を見てほしいと思います。今年の初戦、しっかりと責任をもって走りますので応援よろしくお願いします!」

この記事を書いた人
編集部

新着コラム

コラム一覧