グレードレース

【小田原競輪 第13回施設整備等協賛競輪GⅢ NO KEIRIN,NO LIFE CUP】開催展望

2025/11/11

「北条早雲杯争奪戦GⅢ」の興奮冷めやらぬ小田原競輪場で2週連続のGⅢ開催。後半戦は11月13日(木)~16日(日)の4日間で開催される第13回施設整備等協賛競輪GⅢ「NO KEIRIN,NO LIFE CUP」。将来のスーパースター候補が参戦!

将来のスーパースター候補市田龍生都が復帰

 3月岐阜のチャレンジ戦から6連続完全Vを重ねてS級に駆け上がった市田龍生都(父は競輪解説で活躍中の佳寿浩さん76期・引退)。S級初戦の別府FⅠでは連勝で決勝進出を決めたが、その決勝戦では落車のアクシデント。そこから欠場していたが今シリーズ復帰する。127期で唯一の早期卒業生であり、ナショナルチームの強化指定選手でもある将来のスーパースター候補が本開催でGⅢデビュー。別格のスピードを発揮すれば、GⅢ初参戦で初優勝の離れ業も十分にある。援軍には椎木尾拓哉、石塚輪太郎、中井太祐らタテの決め脚を持つ選手が揃う。石塚は市田がS級初戦の別府決勝で落車した際、別線で戦い市田の捲りをブロックして失格しているが、今シリーズは味方として手厚く援護。333走路の戦いでトップスピードのアドバンテージは大きい。

 

力のある選手がそろう九州勢

 今シリーズ九州の機動型には単騎戦のスペシャリスト野田源一をはじめ、GⅢを4回制覇の実績がある阿部将大、今シリーズ初のGⅢ制覇を目指す伊藤颯馬、復調の兆しを見せる宮本隼輔、一発がある上田尭弥と層が厚い。追い込み型には差し脚シャープな塚本大樹、近況力を付けている原井博斗と大勢を誇る。野田は人の後ろで戦うことはないタイプだが、シャープな捲り・差しは迫力満点。GⅢを4度制覇の実績を持つ阿部将大は機動力と勝負強さを兼ね備える。伊藤颯馬はグレードレースで実績がある機動型。GⅢ制覇の実績もある宮本は山口から熊本に移籍して輝きを取り戻しつつあり今節楽しみな一人。これだけの勢力がまとまるならV争いに大きな影響力を与える。

 

地元は力結集で応戦

 地元は縦横無尽に戦い直前の開設記念で決勝3着となった菅原大也、差し脚で勝負の嶋津拓弥、松坂洋平、機動型の新村穣、川越勇星らが力を結集。前でも人の後ろでも戦える菅原大也を中心に、ラインの力で強敵と対峙する。ラインの援軍には千葉から追加参戦の野口裕史、鈴木浩太。両者の機動パワーはラインに厚みをもたらす。

 

北日本からも注目の若手参戦

 7月にS級特進を決めた小堀敢太。強靭な末脚を生かした先行力が武器で今シリーズ注目の若手。援護役には当所を冬期の練習場所にしていたこともある大森慶一、差し脚健在のベテラン内藤宣彦、竹内智彦。機動型では近況安定感を増している板垣昴、ケガで離脱中の実力者・小松崎大地も本開催復帰の予定でラインにとってはプラス材料。小堀以外にも注目の若手機動型木村佑来が参戦の予定。これだけの戦力が勢いに乗ったら怖い。

 

中国・四国から一発がある選手が参戦

 着実にパワーアップしている晝田宗一郎、自在型片岡迪之の岡山コンビ。四国ではタテの攻撃力に加えて人の後ろで戦うこともできる久米康平、鋭い決め脚を持つ渡部哲男が参戦。脚を溜めた時には一発がある選手が豊富に揃うだけに、高配当を演出するかもしれない勢力だ。

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編集部

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