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千葉の「TIPSTAR DOME CHIBA」で3日から「PIST6 Championship」のフォースクォーター・ラウンド2が開催される。一次予選E(5R)に出走予定の村田瑞季に話を聞いた。
優勝候補のひとりである村田はタイムトライアル全体2位で通過。「指定練習では重たい感じがしたので、タイムトライアルはギヤを下げて走った。その選択が良かったのかもしれません。感触も良くてベストタイムが出たし、いい流れで競走に臨めます。競走はギヤを戻して上げる」とまずまずの様子。
初優勝を飾った前回はA級戦。今回はS級A級混合戦での優勝に期待がかかるが「まずは決勝に勝ち上がることが大事。自分はパワー型先行なので、迫力あるレースをお客さんには見て欲しいですね。『猪突猛進』で頑張りますよ」とお馴染みのコメントで意気込みを語ってくれた。
競輪においても成長著しい村田だが「PIST6を走り始めてから競輪の感じも良くなってきた」と以前に話しており、「PIST6で根田空史さん、竹内雄作さんらS級選手と戦って力の差を感じましたね。S級のパワーを体感して思うことが色々あった」とそこには意識の変化があったようだ。
競輪ではA級チャレンジ、1・2班、S級とクラスに応じてレースが行われる。普段は共に戦うことがないだけに、S級選手と戦えるPIST6はA級の若手選手にとって貴重な場になっている。また、見る側にとってもレース形態や使用する機材は競輪と違えど、級班関係のないガチンコ勝負が見られる点はPIST6の魅力のひとつだろう。
村田のビジョンは明確だ。「いずれはグレードレースでバックを取って、連に絡めるような力強い走りができるようになりたい。そのためにはダッシュ、距離、スピード、全てにおいて今のままじゃ通用しない。来々期は初のS級だし、そこで戦えるように土台をしっかりと作っておきたいです」と先を見据える。
表情を引き締めた村田は「もちろん京都や近畿の先頭で頑張っていきたい強い気持ちはある。京都には手本になる先輩方がいるし、良い環境で練習をさせていただいています。村上博幸さんは考え方や練習への姿勢などを教えてくださり、山田久徳さんは練習を引っ張ってくれている。自分も着実に力を付けて、上を目指していきたい」と思いを口にした。
近畿の総大将であり、同郷の大先輩である村上義弘が引退。バトンは次世代へと引き継がれていく。