グレードレース

【前橋競輪 第34回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメントGⅠ】トリマクリ 開催展望

2025/10/20

S級S班の精鋭9名に加え、全国からスピード自慢の選手たちが前橋競輪場に集結。地元勢からは恩田淳平、小林泰正、佐々木悠葵の3名が出場する。出場人数が少ないのはやや寂しさもあるが、「地元は3割増し」の格言もある通り、熱い走りに期待したいところだ。  季節は秋へと移り変わったが、バンク上では真夏のような熱戦が繰り広げられるだろう。

輪界トップ選手が集結しスピードバトルは必見だ!

 北日本勢は新山響平、高橋晋也といった機動型が中心になるが、全体として自力型の層がやや薄い印象は否めない。追い込み型にとっては、明確な目標不在のレースが増え、立ち回りの難しさが目立ちそうだ。これが北日本勢の総合力をやや削ぐ要因になるかもしれない。


 一方関東勢は眞杉匠を軸に、自力型・追い込み型ともにバランスよく布陣を整えている。中でも地元・群馬の佐々木悠葵は、着実に力をつけており、いよいよタイトル争いに絡むポジションに来ている。追い込み型では武藤龍生の動きが非常に良く、引退した平原康多氏の穴を埋める存在として埼玉勢を牽引していくことが期待される。


 南関東勢が確かな闘志を燃やしている。その中心にいるのがもちろんこの男、郡司浩平。S級S班の看板を背負うが、近況は「GⅡ、GⅠであと一歩」で悔し涙を飲む場面も。だが今回は違う。キレ味MAXでシリーズの主役に躍り出る気配が漂う。そしてもう一人のS班は岩本俊介。さらに、爆発力という点ではこの2人を忘れてはならない。 スピードスター・松井宏佑は電光石火のダッシュ力で、どんな相手でも一発で沈める力を持つ。 深谷知広は長い距離を踏める元祖「豪脚型」。流れさえ向けば、大一番で大仕事をやってのけるだけのスケール感は今も健在。


 中部勢は浅井康太、山口拳矢、岡本総、川口聖二、山田諒、村田祐樹、近谷涼、そして新田祐大の欠場に変わり追加参戦で谷口遼平が加わっても僅か8名での参戦となり寂しい限り。少数精鋭の布陣で頑張ってもらいたい。

 今更語るまでもないが、近畿勢の層の厚さは群を抜いている。絶対的エースにはS級S班・脇本雄太と古性優作。ともにタイトル常連の名手で、レースの格を一段引き上げる存在だ。加えて今年、寺崎浩平が待望のタイトル獲得で堂々と仲間入り。さらに南修二は直近の共同通信社杯競輪GⅡで頂点に立ち、勢いも申し分なし。そして忘れてはならないのが稲川翔。現在は2班ながらこれまで数々のビッグレースを戦ってきた勝負師。展開次第では上位進出の可能性は十分にある。まさに「総合力」で他地区を圧倒する布陣。今シリーズも近畿勢の大挙決勝進出、そしてワン・ツー・スリーフィニッシュまであっても驚けない。

 中四国勢も駒は揃っている。清水裕友、松浦悠士、犬伏湧也と3人のS級S班を要し、別線制圧に動きたい。ただ、心配の種は松浦が7月玉野のサマーナイトフェスティバルで落車したこと。10月2日初日の京王閣記念GⅢで復帰して、3日目に失格欠場。更なる状態アップに向け、S班の責任感に懸けても仕上げてくるはずだ。


 今シリーズ、九州勢で高得点を誇るのはこの2人。荒井崇博と嘉永泰斗。まずはベテランの荒井崇博。なんと47歳にしてS級上位に君臨し続ける“鉄人”だ。長年の経験に裏打ちされた位置取りと、いまだ衰えを見せないタテ脚のキレ味は、まさに一流のまま。番手・中団から鋭く突き抜けるスタイルで、混戦をものにする術を熟知している。一方、嘉永泰斗はスピードにかけては屈指の存在。その捲りの威力は強烈で、決まったときの破壊力は圧倒的だ。だが課題はその「捲り一本」の戦法。展開がハマれば鮮やかだが、先手を取れない時は位置取りで苦労するシーンも多い。今回は先行有利の前橋バンクが舞台。嘉永にとっては展開次第で光るシリーズとなりそうだ。荒井の安定感、嘉永の一発力。九州のベテランと新鋭がどう噛み合うかに注目したい。

 

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