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小松島競輪場の「阿波おどり杯争覇戦(GⅢ)」が3日に初日を迎えた。初日3RのS級一次予選で白星スタートを決めた稲川翔に話を聞いた。
失格が続き、選手会による制裁であっ旋が停まっていた稲川が復帰。一次予選は福永大智の捲りを交わして人気に応えた。
「レース勘を気にする年齢じゃないけど、思っていたよりも緊張した。でも、同郷の後輩に任せていたし、集中して走れた」と安堵の表情。
前期は実質4月しか走れず、ようやく後期を迎えた。「長い(練習)期間が取れたけど、やる事は基本的には変わっていない」と話すが、日焼け具合が練習量を物語っている。
この半年間は目標設定が難しかったはず。稲川は「そうですね…。今年GIを走れるとしたら、親王牌か頑張れば競輪祭。今は高いレベルで近畿勢の仲間と走ることが当面の目標です」と話す。
「でも、走っていないから点数もない。新人の気持ちでまた頑張ります。後半戦?(あっ旋が)停まる予定はないですよ(笑)」
ゲームの世界みたいにリセットボタンはないけれど、新しいスタートボタンはどのタイミングでも、何度でも押すことはできる。静かに闘志を燃やす稲川。後半戦の巻き返しに期待したい。