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【取手競輪 開設75周年記念水戸黄門賞GⅢ】平原康多トークショー「引退」をファンの前で報告!

2025/06/01

取手競輪場の「開設75周年記念・水戸黄門賞 (GⅢ)」が1日、開催2日目を迎えた。場内ステージでは先日、電撃引退となった平原康多がトークショーを行った。引退後、初のステージで一体何を語ったのか。

先月23日に約23年の現役生活にピリオドを打った平原康多。SS班のまま引退。競輪界に激震が走る中、30日に選手登録が消除された。

 

トークショーの冒頭で「若い頃から長い間、本当に温かいご声援ありがとうございました。いきなりにはなってしまいましたが、引退することになりました。今後も競輪を盛り上げたいという気持ちは変わらないので、温かいご声援を今後ともよろしくお願いします」と駆けつけた大勢のファンを前に引退を報告。

 

「体力、筋力は気にするほど変わらないけど、怪我はどうしようもならなかった。アドバンスやPIST6のように自分の着が自分にしか繋がらないレースなら(現役を)続けられたと思うけど、競輪はラインに迷惑をかけてしまう。思い通りに走れなくなり、色々と考える事は多かったです」と進退決断の心境を明かした。

 

また、選手生活をふり返り、2つのターニングポイントがあったと言う。

 

「一つはS級に上がって後閑信一さんから競輪のことを学ばせてもらったこと。そこから考え方や自転車の乗り方、練習方法、全部を見直した」

 

「もう一つは同じレースでも敵同士で別線だった武田豊樹さんと連係するようになったこと。神山雄一郎さんの『連係しよう』という一言から始まったんです」

 

後閑信一、神山雄一郎、武田豊樹。偉大な先輩たちとの出会いが平原を成長させた。

 

引退した今、一番思い出に残るレースに「去年の(優勝した)日本選手権」を挙げると「まさかという感じだった。仲間に獲らせてもらって“競輪”ができたなって。これからも、ヨシタク(吉田拓矢)と眞杉(匠)がしっかり先頭に立って引っ張ってくれれば問題ないと思います」と頼もしい後輩たちにエールを送る。

 

自身の今後については「ちゃんとは何も決まっていないですけど、できることは協力していきたいなと思っています」と話した。

 

9度のGI優勝、グランプリ出場14回。関東の一時代を築き、数々の功績を残したが、それ以上に“記憶”に残る選手だった。競輪を愛し、競輪に愛され、ファンに愛された男。改めて、23年間お疲れ様でした。

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