グレードレース

【伊東温泉競輪 第9回ウィナーズカップGⅡ】開催展望

2025/03/17

3月20日~23日の4日間、伊東温泉競輪場で特別競輪 第9回ウィナーズカップGⅡが開催されます。開催初日は昼と夜がほぼ半分半分の春分の日。トップレーサーによる互角の勝負にご期待ください!

ウィナーズカップのV争い展望と見どころ

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┃勝利数の多い選手が真っ向勝負
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 左 脇本雄太【福井/94期/SS】 右 古性優作【大阪/100期/SS】

S班からは脇本雄太・古性優作の両雄。南関東からは郡司浩平・岩本俊介、関東からは若大将の眞杉匠、北日本を先導する新山響平、清水裕友は4月からS班に途中昇格が決まっている犬伏湧也との中国・四国コンビ結成。ナショナルチームからは五輪出場枠で太田海也・中野慎詞。

 左 深谷知広【静岡/96期/S1】 右 郡司浩平【神奈川/99期/SS】

 1着数上位で選出は地元の深谷知広、近畿S班コンビの背中を追う寺崎浩平、戦術幅の広い佐々木悠葵は先行数を増やしての今回選出は価値がある。中四国からはS班陥落も勝利数で選出の松浦悠士、石原颯や取鳥雄吾も先行主体の競走で特選シードの27名入りは胸を張っていい。九州では頭角を表してきた伊藤颯馬に注目。そして南関東からは言われてみれば良く逃げ切っていたなと思う野口裕史、青野将大が特選シード権を手にしラインに厚みを与える。これだけの実力者・スピードスター・勝利を積み重ねた選手が激突する短走路の戦いは、目まぐるしく先頭が入れ替わりハイスピードバトル。

 自力型が多い大会でもあるので、自力型同士で連係する番組も多くなりそう。番手の選手は前を任せた選手をできる限り援護するが、消耗と判断すれば自力に転じることも。ビッグネームの選手を相手に、ラインの結束力で応戦するレースも醍醐味。
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┃反撃開始するラインにフォーカス
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 近況のビッグレースを振り返ると、昨年10月の寛仁親王牌は古性優作、11月の競輪祭は脇本雄太、12月のKEIRINグランプリは古性優作、そして今年最初の2月全日本選抜競輪を制し年末のGP一番乗りとグランドスラム(グランプリも含めてのグランプリスラム達成は史上初)を達成したのは脇本雄太。昨年10月からのGⅠ以上4開催は全て近畿勢が制して4連覇中。今年の記念競輪GⅢに注目して見ると、全9開催(3/15現在)あったが5開催で南関東勢が優勝。この流れを見れば近畿と南関東の2大勢力化が見えてくる。この流れに「待った」をかける勢力にフォーカスをあてる。

 左 太田海也【岡山/121期/S2】 右 中野慎詞【岩手/121期/S2】

 ゲームチェンジャーになるのはナショナルチーム。中国・四国ラインには太田海也がいる。清水裕友、S班が決まっている犬伏湧也の両者、実力者の松浦悠士、松本貴治と戦力の厚みも申し分なし。うまく結束できれば2大勢力を止められる。
 北日本には中野慎詞、小原佑太、窪木一茂の3名。ここにナショナルチームから競輪に専念のS班新山響平が連係となれば抜群の爆発力を秘める。

山崎賢人【長崎/111期/S1】

 九州には世界選手権ケイリンで37年ぶりに金メダルを獲得した山崎賢人。ここに柔軟性も備える嘉永泰斗、さらに初日の特選シード権を獲得の伊藤颯馬、林慶次郎、青柳靖起の3名が加わり可能性を感じる勢力だ。今大会でブレークを狙う地区が優勝争いをよりスリリングにするはず。
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┃ガールズ フレッシュクイーン
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 左 仲澤春香【福井/126期/L1】 右 竹野百香【三重/124期/L1】

 124・126期の中の競走得点上位7名により争われる。V候補筆頭には昨年から10連続Vと23連勝を継続中のスーパールーキー仲澤春香。強力な先行力で他を寄せ付けない競走を目指す。機動力で応戦は竹野百香。今年はここまで参加した開催ではオール決勝進出の安定感と、すでに3Vの実績を誇り逆転の一番手。短走路での戦いだけに熊谷芽緯の積極性は魅力。タイミングよく飛び出せれば逃げ粘って2強を脅かす。

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編集部

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