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千葉の「TIPSTAR DOME CHIBA」で1日から「PIST6 Championship」のサードクォーター・ラウンド9が開催される。2022年9月24日〜29日にかけてアメリカ・ロサンゼルスで開催された『UCI 2022マスターズ世界選手権トラック』で見事、世界一となり凱旋となった市本隆司(一次予選D・4Rに出走予定)に話を聞いた。(アオケイ・八角記者)
―――世界チャンピオンおめでとうございます!
市本:ありがとうございます。嬉しいですね。
―――振り返っていかがですか?
市本:走る前は優勝できるとは思っていなかったけど、(タイムの)記録は狙ってはいました。タイムは出なかったけど、運良く勝ち上がれた。優勝した瞬間?「やってしまったなぁ」と(笑)。PIST6のおかげで優勝できました。
―――海外の選手たちとのレースや交流を通じて、刺激になりましたか?
市本:めちゃくちゃ感じたし、いい刺激を受けた。自分も51歳になるけど、まだまだ。伊藤(信)君と二人で周りの雰囲気や熱量に圧倒されつつも「あ~、来てよかったですねぇ」って。
―――PIST6に参加して自転車人生は変わりましたか?
市本:間違いなく変わったでしょう。世界選手権なんてね、夢にも思わなかったし…。選手を辞める前に思い出づくりみたいな気持ちでPIST6に挑戦したら、何だかエライことになった(笑)。
―――思い出づくりですか?!
市本:そうそう。一生で一度はハロン11秒を切りたいと思っていた。それが初めて参加して、いきなり10秒590。みんなが「えー!」ってなっていたけど、自分が一番驚いたね。
―――自転車って面白いな、と思う瞬間はどんな時ですか?
市本:自分は若い時から競技をしよったわけでもない。ここ最近、ナショナルチームの影響からかカーボンフレームでの練習が流行り出して、自分もやってみたくなって始めた。普段よりもスピードが出るけぇ「楽しいな」と。ギヤをかけたら若い子を相手に負かしたりするけん、乗るだけで楽しい。オッサンだけど子どもみたいに楽しんでいる(笑)。
―――最後に今シリーズの意気込みをお願いします!
市本:あくまで50-54歳のカテゴリーのチャンピオン。競輪やPIST6では20代と戦うので温かく見守ってください(苦笑)。でも、隙あらば仕掛けたいとは思っています。
―――タイムトライアル3位通過の過去2回は、いずれも決勝に勝ち上がっていますよ。
市本:本当に?決勝に乗りたいね。せっかくだからアルカンシエル(チャンピオンジャージ)で勝利者インタビューがしたいし、1着を取れるように頑張ります!
あ、PIST6は入場パフォーマンスがあるんだった。前回は4走完結で人文字“C・A・R・P”をやったけど、今回は何も考えてない。一応、前フリはしておく…(笑)。