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千葉の「TIPSTAR DOME CHIBA」で1日から「PIST6 Championship」のサードクォーター ラウンド9が開催されている。一次予選B(2R)に出走予定の徳田匠と小谷実に話を聞いた。
優勝経験4回を誇り、『UCI 2022マスターズ世界選手権トラック』を制覇した伊藤信を筆頭に藤井昭吾、村田瑞季と岩井商会レーシング所属の選手が次々とPIST6で優勝を成し遂げている。
そして岩井商会レーシングで真っ先に優勝を勝ち取ったのは、初参加で初優勝を決めた徳田匠(JAPAN HEROES スペシャルマッチ)。更に、サードクォーターラウンド2では元ナショナルチーム所属の河端朋之を破っての優勝を成し遂げた。
今回は追加参戦で中2日での参戦に「中2日だけど、がっつり練習をしてきた。その分疲れが残って重たい感じがある」と話していた。
ただ、気合は十分で「今回は同期(119期)が多いけど、意識をし過ぎても仕方がない。自分らしい積極的なレースで盛り上げたい。自分は一戦一戦頑張って優勝を狙いたい」と今開催の意気込みを話してくれた。
そして今回3度目の参加となる小谷実は初勝利、決勝進出こそないものの、巧い立ち回りと走りで準決勝以外は確定板と安定感抜群。
以前、藤井昭吾が「小谷君はこんなもんじゃない。もっとやれるはず」と言っていたことを伝えると「いやぁ、こんなもんなんですよ」と遠慮気味。「自分も長いこと競技をやっているけど、やっぱり若い子はパワーもあるし、養成所で250バンクを走っているから慣れている。その差は大きいと思う」と話す。
「徳田君に『決勝に上がるにはどうしたらいい?』って聞いたら『まずは自分で動くことです』って…。まじか…ってなりましたよ」と苦笑いを浮かべた。
「決勝に上がりたい気持ちもあるけど、まずは準決勝に勝ち上がれる様に頑張ります!
今回は近畿勢が自分一人だったけど、同県の徳田君が追加で来てくれたから心細くない!これは大きいですよ」。
「あとね。記者さん。12月、ついに大宮のあっせんが来ましたよ!全場制覇まであと5場になりました!」と最後に記者を笑わせてくれた。
やはり、単騎戦のPIST6では枠順に恵まれてのマークもあるが、自分から勇気を持って動けるかというのもカギ。主力分散の予選ではマーク戦もありだが、力が拮抗してくる準決勝ではいかに後方に置かれないよう立ち回れるか、『前々』が基本の250バンクでは瞬時の判断が重要になってくる。
勢いある岩井商会レーシング。今開催は徳田と小谷の京都コンビの走りに注目したい。