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千葉の「TIPSTAR DOME CHIBA」で28日、「PIST6 Championship2022-23」サードクォーター・ラウンド8の決勝レースが行われた。3シリーズ連続で完全優勝を遂げた中島詩音に話を聞いた。
――念願の混合戦で初優勝。今の気持ちを聞かせてください。
中島:嬉しいです! これまでの2回の優勝はA級戦。同期の木村皆斗君が前節に強敵を破って3回目の優勝をしていたし、自分も負けていられない気持ちが強かったですね。
――-レース前、緊張はありましたか?
中島:緊張…していました。オッズは入れ替わっていましたよね? え、同率だったんですね。山田さんが1番人気だと思っていました。
※中島詩音と山田義彦が共に2.1倍で1番人気を分けた。
――決勝戦、どういった点に気をつけて走ろうと思いましたか?
中島:6コーススタートで自力がある強い朝倉君と山田さんが自分よりも前にいたので、できるだけ早く前を切ってレースを自分で動かそうと考えていました。
前のコースが山田さんというのが嫌でしたね。山田さんが前に動いても絶対に誰かが飛び付く。なので、山田さんの後ろにいるよりは自分が先に動いて前でレースを進めようと残り3周前から踏み上げていきました。
――1コースの-金成選手がワープ(※)してくる可能性は考えていましたか?
中島:そのパターンも考えていました。金成さんが下がってくるようだったら、車間を空けて山田さんの後ろに入れようかなと思っていました。
※後方に強い選手がいる場合などに、前団の選手が位置を後方に下げること。
――仕掛けるタイミングは作戦通りでしたか?
中島:残り2周をきったら自分で仕掛けようと腹を括っていた。前を切るのも勇気がいるので、迷いはあった。でも、「後方のままで終わるよりは」「このメンバーなら負けても仕方ない」という気持ちでいたので思い切って仕掛けられました。
――勝因はご自身でどう考えますか?
中島:しっかりと自分でレースを動かすようになってからは結果が出ている。後手に回ることが少なくなったし、積極的な姿勢が結果に繋がっているんだと思います。
――やはり先行するのに怖さはありますか?
中島:怖さはありますが、後手に回ってしまう方が怖いですね。
――山田選手との力勝負は見応えがありました。優勝を確信したのはどのあたりですか?
中島:確信はなかったです。最終周の2コーナーあたりで山田さんに行かれると思いました。自分の脚も一杯で全く回っていなくて、最後の直線は真っ直ぐ走れていなかった(苦笑)。
――過去2度の優勝を飾ったシリーズと比べてキツさはありましたか?
中島:キツかったです。準決勝には長田龍拳君もいたので。強い選手ばかりでしたが、その中でも戦えたのは自信になります。自分の脚力はあまり変わっていないけど、最近は気持ちの面で成長できている気がします。
――-優勝賞金はどうしましょう?
中島:自転車に使います。と言っても、もう注文済みです。新しくアルゴンのフレームを購入しました。
―――最後に今後の目標を教えてください。
中島:これで12連勝なので、連勝記録をできるだけ伸ばしたいと思います!