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千葉PIST6 “ケイリン”でも熱いレースを見せる!佐藤友和が勝ち上がりに意欲

2022/06/30

千葉の「TIPSTAR DOME CHIBA」で「PIST6 Championship」セカンドクォーターラウンド4が30日に開幕。一次予選A(1R)に出場予定の佐藤友和に話を聞いた。

前走の函館決勝で、スーパールーキー・中野慎詞と師弟ワンツーを決めた佐藤(2着)。

初連係となった準決勝は痺れる展開。弟子の番手は佐藤の指定席かに思われたが、初手から別線の畑段(嵐士)と競り合いに。一旦は中野との連結を外すも、最後方から執念の追い上げを見せ、再び番手を奪取してのワンツー決着。

連勝記録がかかる弟子との初連係、更には佐藤自身S級勝負駆け。そんな状況のなかで見せた“競輪”に百戦錬磨の経験値に師匠としての意地、レーサーとしての執念、佐藤の凄さを垣間見た。

 

佐藤も「連日、慎詞は良いレースをしていたし準決勝、決勝と連係して互いに力を出し切ってのワンツー。最後、交わせなかった悔しさはあるけど、気持ちの良いレースでしたね」と表情が緩む。

 

中野は今後、グレードレースでも活躍が期待される逸材だ。9車立ての競走へ対応力はいかほどか。「どうでしょうね。まだ組み立てに甘さがある。函館での走りを含め、慎詞自身にどれだけ気付きがあるか。連勝記録にはこだわっていないと話していた点は良かったかな。もし記録にとらわれているようなら『将来もっと上で活躍を期待される選手が小さいこと考えるな』と言おうとしたけど、そこは慎詞も先を見据えた考えをしっかりと持っていましたね」。

 

「次走の弥彦でも同じ配分だから、僕が連勝をストップできたら」とニヤリ。「多分、初日は僕が特選で慎詞は予選スタート。しっかりと勝ち上がってもらわないとね。でないと、僕のシナリオが台無しになってしまう(笑)」。

 

佐藤自身、昨年12月以来の決勝進出で調子は上々だ。「5月は斡旋停止で競走がなかった。でも、自分を見直す期間になったし、心身ともにリフレッシュできました。そういう意味では1か月休めた効果も大きいかな」と好調の要因を語る。

 

「函館を終えて、実は人生初の胃潰瘍を経験。原因? 単純にストレスだと思う(苦笑)。

2場所前の松戸は弟子2人と一緒の配分で『一緒のレースになったら、ああしよう、こうしよう』と考えたり。で、前回の函館は慎詞と一緒でしょ。『自分のせいで、間違ったかたちで慎詞の連勝を止めちゃいけないな』と色々なプレッシャーがありましたね。知らず知らずのうちに、結構自分を追い詰めていたみたい(苦笑)」。師匠の気苦労がうかがえる。

 

「もう体調は万全だし、大丈夫です。PIST6は5度目の参加になるし、少しでも上位に。しっかりと勝ち上がれるように頑張ります!」。元ナショナルチーム経験もある佐藤が“ケイリン”でも熱いレースを披露する。