グレードレース

【第33回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメントGⅠ】青森記念で分断策の眞杉匠「勝ちたいと思ってやったこと」

2024/10/16

弥彦競輪「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)」が17日に開幕。12Rの日本選手会理事長杯に出場する眞杉匠に話を聞いた。

前走の青森記念、決勝で眞杉は「ヒール役」に買って出た。前受けは4車結束の北日本勢、後方スタートとなった眞杉は赤板手前から上昇すると番手の新山響平に外競り。抵抗する新山に何度もアタックして分断した。

 

「北日本勢が突っ張るのは見え見えだったし、走りながらもそう感じた。赤板で力勝負をして出切れなかったら行けば良かったなって。終わってみれば、ですけど。ドンから行くんじゃなくて、力勝負してから何なりすれば良かった」とふり返った。

 

色んな声があったはず。それでも「正解」がないのが競輪だ。眞杉の競輪観を改めて聞いてみた。

 

「勝ちたいと思ってやったこと」ときっぱり。

 

「正直、違反点数(112点)のことはあったけど、森田は内枠だったし外枠の自分が動かなきゃ単調なレースになって(北日本勢の)思うつぼ。自分を買ってくれるお客さんだっている。何のために森田と関東別線でやったのかっていうのもある。だけど、キメきれなかったのは甘さがあったからだし、組み立て自体も甘かった。もっとうまくできれば良かったですけど。もっと面白いレースをしていきたい」

 

選手の数だけ競輪観がある。それに、競輪は正解がないから面白い。S班一年生、弱冠25歳の精鋭だが、己を貫く姿勢というか芯が通っている。眞杉みたいな選手が競輪を面白くしていくのだろう。

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