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「今期はバラ色の選手生活を送るはずが…」と柳谷崇

2022/10/19

大宮競輪場でモーニング競輪「ブリヂストンサイクル杯(FII)」が20日に開幕。7Rの初日特選に出場予定の柳谷崇に話を聞いた。

 今期一発目となった豊橋決勝(7月)では目標の篠原龍馬が6番手不発となり最終バックは最後方。絶体絶命かと思われたが、最後はもの凄い脚で優勝ゴールを決め、節目の通算100勝も達成。「あの時は自分でもビックリするくらい伸びた。最高のスタートを切ったので今期はバラ色になると思ったんですが」と本人もコメントしてくれたが、誰もが今期は大活躍の予感を感じた。ただ、その後は鳴かず飛ばずで1勝もできずに今日を迎えてしまった。

「捲れるほどの脚はもうないし、豊橋がおかしかっただけ。結局は展開に恵まれないとね。特に準決で目標が前々に頑張ってくれればいいんだけど」と謙虚気味に話す。

 

どちらかというと記者にはひょうきんなイメージもあったので、このおとなしい態度には違和感があったが、それは次のコメントの伏線でもあった。

「しかも、この間の小倉(9月)では自転車が仕上がった自信があったので前検日に優勝宣言をしたんですよ。フタを開けたら決勝にも乗れずに4着5着5着と散々な体たらく。恥ずかしい限りでした」と苦笑い。それを聞き、そういう事かと合点がいった。

 

それでも明るい話題がない訳でもない。

「今回の初日特選は乗れないなと考えていたけど、まさかのギリギリ滑り込みでしたね。まだ首の皮一枚繋がっていました。まだ見捨てられていないみたいだし、何かキッカケを掴めれば。その為にも(目標の)山本奨にめちゃくちゃ頑張ってもらいますよ(苦笑)」と最後は少し笑顔も出ていた。当地の長い直線を生かして通算101勝目をそろそろ達成といきたい。

この記事を書いた人
渡辺