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第31回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント
昨年度の寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(弥彦)は木村魚拓さん、青山りょうさんと共に私も現地にお邪魔させていただいた。
北日本4車の3番手、菅田壱道選手の所に平原康多選手が割込み、ラインの先頭吉田拓矢選手を迎え入れる。
吉田選手の仕掛けを見た北日本2番手の新田祐大選手が抜け出して粘るも、平原選手が3番手から鋭く伸びて優勝。その際2着入線の新田選手が、平原選手の番手につける諸橋愛選手を落車させたとして審議となった。
「こないだのあれがセーフならこれもセーフだ」
「いや斜行しているからアウトだ」
といったように自身が購入した車券を基準に色々な意見が飛び交う中、審議の結果は新田選手の失格。
平原選手を祝福する声に交ざって、
「なんで失格なんだ!金返せー」
喚く声も上がるが、判定が覆ることはなく車券も紙くずと化す。(私の車券も紙くずと化した)
麻雀界隈でも細かいルールの明文化が常に議論され、コンプライアンス至上主義を当てはめようという動きがあるが、全員が行儀の良いロボットのようにやることが果たして正解なのか。確かにトラブルは減るかもしれないが、対局の、レースのダイナミックさが消失してしまう恐れもあり、それはそれで観戦してくださっている方は物足りなさを感じてしまうかもしれない。「ある程度」のルールを作って放っておけば、競輪も麻雀も選手達が勝手に秩序を保つはずで、結局今のままが一番良いのではないだろうか。決勝が終わり、ボロボロと泣いている青山りょうさんは、ズタボロのユニフォームで再乗した地元諸橋選手の姿に感動して泣いているように見えたが(ご自身が買っているのは平原‐新田の車券)審議の結果を受けて泣いているようにも見えた。
滝沢 和典 プロフィール
競技麻雀のプロ雀士。
日本プロ麻雀連盟所属。
MリーグではKONAMI麻雀格闘倶楽部に所属。
愛称はタッキー。
キャッチフレーズは「越後の奇跡」、「麻雀バガボンド」
生年月日: 1979年12月6日 (年齢 42歳)
血液型:B型
出生地: 新潟県 長岡市