【第67回オールスター競輪】開催展望

男子ファン投票１位獲得は古性優作

 ファン投票１位は18,441票を集めた古性優作。どんな展開でも何とかする信頼感がファンに支持された結果だろう。ファン投票２位の脇本雄太との連係は実に35,703票を集めるライン。脇本のスピードに古性のテクニックが融合するラインはＶ争いをリード。ただ近況のグレードレースの戦いを見る限り圧倒的とは言えない。一気に差を縮めたのは初めてのドリームレースにファン投票９位で選出された北井佑季率いる南関ライン。ドリームレースでは深谷知広との連係で主役の座を狙う。

 積極性で一歩も引かないのは新山響平。番手でアシストは日々限界突破を見せる佐藤慎太郎。両者もファンの高い支持を受けてドリーム選出。清水裕友と松浦悠士のゴールデンコンビも虎視たんたん。その時々で前後は変わるが、どちらが前で戦っても勝機は逃さない。ドリームレースでは単騎戦が予想される眞杉匠も進化を続ける。タテの攻撃力に加えてヨコのさばきもトップレベルで優勝候補のひとりだ。

パリ五輪出場のナショナルチーム参戦

 パリ五輪オリンピアンの太田海也、中野慎詞がGⅠの舞台に戻って来る。世界の強豪と渡り合うスピードとダッシュ力は、S班選手であっても簡単には止められない。対戦相手は漢字の競輪ならではテクニックでスピードやスタミナを削ってくるが、その包囲網を正面突破する可能性も秘める。

戦力整う地元勢が全盛期突入！

 ６月高松宮記念杯で初タイトルを制覇してＧＰ出場を決めている北井佑季。その北井の番手から２月全日本選抜競輪を制し、S班復帰を決めている郡司浩平。ナショナルチームから競輪に専念の松井宏佑がそろい地元勢が全盛期に突入と言っていいだろう。さらに静岡の深谷知広、千葉の岩本俊介らが加わる南関ラインは大勢力で、別線を圧倒する可能性もある。

児玉碧衣が８年連続ファン投票１位 

今年もガールズのファン投票１位は児玉碧衣。人気と実力を兼ね備えガールズドリーム選出。勝機と見れば迷わず仕掛ける積極性が武器。パリ五輪出場のナショナルチームからは佐藤水菜、太田りゆが参戦。ともに圧倒的なスピードを誇るが、五輪からのぶっつけを乗り越えられるかが鍵。

 ６月のパールカップで大ケガを乗り越え大舞台に復帰した石井貴子（千葉106期）。そのパールカップをいきなり制した勝負強さは軽視できない。地道に上り詰めてきた坂口楓華。長い距離を踏み切れる機動力は魅力で優勝候補の一角。

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