【第20回サマーナイトフェスティバルGⅡ＆ガールズケイリンフェスティバル2024】特別インタビュー　小林 莉子

1期生としてトップでけん引してきた小林莉子。22年に10周年を迎えたガールズケイリンだが、「ガールズの歴史に小林あり」！時代とともに感じるレベルやレース形態の変化、自身デビュー12年を迎えた心境、そして後半戦に向けての意気込みを語ってもらった。小林の熱い想いに迫った特別インタビュー、必見です。

――すでに今年は優勝回数8回と昨年（11回）を超える勢いですが、前半戦をご自身どう評価していますか？

小林　昨年は西武園（12月）で落車して終了し、年明け一発目の名古屋から5連続優勝することができました。そんなに連続して優勝したのは初めてで。でも、自分の中で手応えはなく、展開や運の部分が大きかったように思います。今年最初のGI・パールカップ（4月久留米）を迎えて、決勝はああいうことが起きてしまって…（スタート牽制により、最終的に小林が誘導員を追いかけて前受けからのレースに）。もっとできたことがあったんじゃないかという悔しさが残りましたね。

――その悔しさを経験し、今年2回目のGI・パールカップ（6月岸和田）を迎えました。

小林　そういった気持ちを引きずったままパールカップを迎えてしまい、今ひとつ体が動かなかった要因の一つだと思います。今、思えば。終わってから、直後の開催だった前橋の追加を走って、このままじゃダメだと。気持ちの面でもGIで戦うには成長は必要だと思いましたね。

――昨年からガールズケイリンにGIが開設され、ここまで全ての開催に参加して感じる「ガールズケイリンのレベル」、「レース形態の変化」についてどう感じていますか？

小林　ガールズケイリンのレベルは間違いなく上がっています。ナショナルチームの選手に上がり11秒6、7のスピードレースを見せられては、その上を行くのも差すのも厳しいです。

――スピードレースに対応するために、小林選手は練習方法を変えたと聞きました。

小林　ジャンからゴールまでを想定した練習をやっていましたが、トップスピードにいかに早く上げて、それを維持するか、ピンポイントに絞った練習に大きく変えました。

――レース形態は1期生の小林選手から見てどのような変化を感じていますか？

小林　以前は前を取った選手がそのまま逃げて、仕掛けの早い選手が当たり前のように勝つといった競走でした。今はスピード、上がりタイムが上がって大きく変わりましたね。強い選手をどう攻略するか、位置取りがキーポイントになってきていますね。

――その分、危ないレースも増えてきたように思います。

小林　ですね（苦笑）。男子と違ってヨコの動きが制限されている分、難しいですね。

――スタート牽制なども含めてルールの中でやっていくことが大事ですが、改善点はまだまだありそうですよね。

小林　そうですね。人数や制度に関しても、考えていかないといけません。セカンドキャリアとしても、ガールズケイリンの知名度をもっと広めていけたら良いなって。知名度が上がれば、選手数も増えます。あとはストレートの代謝ですね。デビューしてゴール、それで終わってしまっては…。選手の声も大事ですが、記者さんをはじめとした客観的に見ている方たちとも意見を交換して、みんなで業界を良くしていけたら良いですよね。

――課題を一つずつクリアしていくことができれば、ガールズケイリンは更に盛り上がりを見せますね。

小林　GIを女子だけで開催できたという嬉しさもありますが、さまざまな課題にも取り組んでいかないと。あとは若い選手には下克上じゃないですけど、トップ選手たちを倒す勢いで頑張ってほしいと思います。レベルが拮抗すれば、お客さんも面白いと思うので。

――さて、小林選手は7月でデビューして12年が経ちました。

小林　いや～、あっという間ですね。この先もGIに乗って勝負できる選手でいたいです！いつまでも強い先輩たちがいるので、自分も負けないように頑張らないと。奥井（迪）さんもいますし、パールカップは熱かったですね。自分もあの年齢ぐらいまで頑張れるかな、と勇気をもらいました。

――後半戦が始まりました。迫るサマーナイト、そして後半戦への意気込みを最後にお願いします！

小林　サマーナイトは相性が良い大会、勝負して優勝を狙って頑張りたいです。タイトルを獲りたい。GIを獲らないとグランプリで勝負できないし、グランプリを獲れないので。そこへ向けて後半戦も頑張っていきたいと思います！

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