FⅠ&FⅡニュース

【岸和田競輪F2】勝俣亮「ベテランの匠の技」

2024/04/18

岸和田競輪、卯月のFⅡ開催 1,2班戦の予選ではベテラン勢の匠、技を存分に堪能させてくれた

 

 まずは、8レースの勝俣亮-三ツ井武の神奈川コンビが見事に犬塚貴之を翻弄した一戦。

 逃げて3着の勝俣は「下手に考えて不発になるよりは、出切ってから考えれば良いといつも思っていますよ。今日も鐘で叩けなかったら大敗していると思う。けど、出させてくれたし、後は後ろの事は後ろの選手に任せて踏み上げるだけなんで。若手に教えを?そんな事したら、自分が若手に勝てなくなるから、嫌ですよ(笑)」。

 番手できっちりと援護して差し切った三ツ井は「勝俣さんが本当に強かった。犬塚君に粘られるかと一瞬は思ったが、下がって行ってくれたし、後は自分がどれだけ援護出来るかだった。勝俣さんはいつも頑張ってくれるし、相性が良いです」。

 続いては10レース。市川健太-飯島淳の東京勢が果敢に赤板過ぎに主導権を握る。中井勇介以下近畿勢も鐘3角から巻き返しに出るが、番手の飯島が牽制し、中井は不発になる。4角を回ると飯島が粘る市川をチョイ差しし、見事に東京ワンツーを決めた。

 チョイ差しを決めた飯島は「市川さんが早めから仕掛けてくれたんですが、こんなに早く行って大丈夫なの?と。もっとゆっくりでも良かったのに。こうなれば、番手でしっかり援護しようと。4角を回ったら、市川さんが持つのかなんて杞憂でしたね。ワンツーを決められて良かったです」。

 駆けて2着に粘った市川は記者の強かったですねとの問いかけに「いやいや、そんな事はないですよ。けど、中井君を併せ切ったなとは思いました。飯島君の援護がなければ、捲られていたと思いますよ。準決勝では更に相手が強くなるけど、任せてもらえるみたいだし、出来る範囲の自力で頑張ります」。

 ベテランの自力選手と追い込み選手。共に持てる技と力を存分に見せてくれた予選の走りでした。準決勝は若手に挑む形になりますが、見せ場に期待したいです。

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