ルーキー特集

【第125回生・第126回生卒業記念レース】共同インタビュー・男子

2024/03/05

3月5日(火)に伊東温泉競輪場では卒業記念レースが初日を迎えた。候補生の中から男子4名、女子3名が共同インタビューが実施され、その模様をお届けする。なお、在所成績は3月4日時点での結果。

▼在所成績1位 遠藤 拓巳(えんどう たくみ)候補生・香川

ーー選手を目指そうと思ったキッカケは?

「高校・大学での自転車競技生活は、なかなか結果が出なかった。大学4年でやっと上位の選手達と戦えるようになってから、自分の力はどこまで通用するのか試してみたいと思ったことがキッカケですね」。

 

ーー養成所に入られてから伸びた点、課題はありますか?

「課題は訓練訓練で長い距離を踏む先行に関しては上位の選手比べても今後の課題だと思う。伸びた点は前々で競走訓練を走って、着に絡む走りを出来たのは成長出来た点だと思う」。

 

 

ーー脚質を教えて下さい。また、デビューしてからどのような選手になりたいですか?

「どちらかというと地脚です。それを含めた走りをしていきたいと思っています。デビューした後は先行で戦っていきたいけど、将来的には同地区の松浦悠士選手のように何でもこなせる選手になりたいです」。

 

ーー卒業記念レースを2走されていかがでしょうか?

「準決勝には上がれそうだけど、自分自身悔いが残るレースになってしまった。特に2走目は3着だったけど、終始内に包まれる形になってしまい自分の走りが出来なかった。そこを明日(最終日の2日目)に修正出来ればと思っています。養成所の競走訓練でもバックを取る競走をしていたので、今回も同じように走ろうと思っていた。結果2走とも追い込みの形になってしまったので、その分も頑張りたい」

 

▼在所成績2位 栗山 和樹(くりやま かずき)候補生・岐阜

ーー選手を目指そうと思ったキッカケは?

「高校から自転車競技をやって、卒業のタイミングで就職。1年間働いたけど、仕事が合わずに上手くいかなかった。その時に会社の知り合いの人に自転車を誘ってもらい、自分は自転車が好きでやっていたんだなと思った。好きなことを仕事にしたいと思って選手を目指しました。12月に仕事を辞めて、1月から本格的に試験に向けてやり始めて、期間は10ヶ月くらいでした」

 

ーー1年間のブランクがありますが、競技をやっていた頃と比べて、養成所に入られて変わられたところはありますか?

「元々競技をやっていたくらいまで戻せたので、結果に繋がっていると思う。レースの本数も多く走らせて頂いているので、そういったところでやりたいことは出来ていると思う。ただ、先行の数が少ないので、そういったところは課題になってくると思います」。

 

ーー脚質を教えて下さい。また。デビュー後の選手像はどうイメージをされていますか?

「高校時代に長い距離の種目をやっていたので、地脚だと思っています。師匠の松岡篤哉さんが先行で戦っているので、自分も先行で戦って行きたいとと思っています。デビューをしてからも先行を主体として、それで勝ち上がっていきたい。師匠がヤンググランプリを獲っているので、自分も獲りたいと思っています」。

 

▼在所成績3位 森田 一郎(もりた いちろう)候補生・埼玉

ーー競輪選手を目指そうと思ったキッカケは?

「高校・大学と7年間自転車競技をやってきて、その先に競輪選手があるとおもっていた。明確に競輪選手に憧れるようになったのは2021年のヤンググランプリで小原佑太選手の走りを見て選手になりたいと思うようになりました」

 

ーー養成所で過ごされて成長した部分はありますか?

「自転車を進ませる技術や操作能力は大きく飛躍したと思います。高校・大学は筋力だけで乗る。パワープレイみたいな感じだったけど、養成所で教官方に親身にご指導を頂き、パワーだけでなく力の入れ方だったり基礎的なところを学びました。鉄を進ませる技術というのは養成所の中で成長したと思います」

 

ーー師匠は山信田学選手で兄弟子となる森田優弥選手もいますね。環境的にも良いのかなと思いますがその辺りはご自身いかがでしょうか?

「森田さん、師匠の山信田さんの2人共レーススタイルが格好いい。実際に教わるというよりは実際に2人のレースを見て学んでいます。森田さんのレーススタイルに憧れていますし、デビュー後は実際に見て、走って、先輩達の前で走れるように頑張りたいです」

 

ーー卒業記念レースを2走されての感想と意気込みをお願いします。

「どちらも感触自体は悪くはないかなとは思います。常に前々を意識して走っていたけど皆が先行争いをしている中、中団や後ろになってしまった。その辺りは修正して前々のレースを出来るように心掛けたいです。まずは決勝に乗って、乗れたらしっかり着に絡んで優勝出来るように頑張りたいです」。

 

▼適性入所1位 南部 翔大(なんぶ しょうた)候補生・大阪

ーーラグビーを長い期間やっていたようですが、競輪選手を目指そうと思ったキッカケは?

「4歳から大学4年まで18年間ラグビーをやってきたのですが、大学3年で就職をどうしようか考えたときに、スポーツで稼ぎたいと思った。そんな時に父から競輪選手をやってみたら? と進められました。実際に競輪場に脚を運んでみて、ラグビーとは違ったスピード感で面白いなと思って、興味を持ちました」

 

ーー実際に競輪選手を目指そうと養成所に入られましたが、ラグビーでやって来たパワーというのは活かされていますか? また、適性試験に向けてはどんなことをされていましたか?

「競技をやってこなかったので、技術がない分、筋力・パワーでカバーは出来ているのかなと思います」

「適性試験1回目で受かりました。試験に向けては大学4年の12月に引退試合が控えていたので、ラグビーをやりながら試験の対策をしていました」

 

ーー入所されてから伸びたところ、ご自身の課題などはいかがですか?

「自転車経験が浅いので、戦術や仕掛けるタイミングはまだまだかなと。自分が持っている力の100%をどこで出し切るか意識して走っていて。始まった頃は400バンクなら赤板でむやみに前に出てみたりしていたけど、自分が持つ距離を考えたときに、トップスピードを踏める限界が400バンクなら400mだなと分かってきた。それを考えながら走るようになったら成績をまとめられるようになりました」

 

ーーご自身の脚質を教えて下さい。

「周りから言われるのはダッシュ・スプリントですね。なので、自己訓練の際に地脚を鍛えるトレーニングをしてダッシュだけに頼らないようにしています」

 

ーー実際に卒業記念レースを2走されてみていかがですか?

「1走目は少し内で包まれてしまい思ったところで出ることが出来なかったけど、強引ではあったけど自分のタイミングで仕掛けられた。2走ともに感じはそんなに悪くなかったと思います」

 

ーー理想の選手はいらっしゃいますか?

「師匠でもある多田司さんです。師匠を超えるということを目標に、一走一走を真摯に向き合いたい。昨日の自分より今日の自分が強くなれるように頑張っていきたいです」

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