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8月6日(土)、7日(日)にかけて行われた「第8回JICF国際トラックカップ/全日本学生選手権オムニアム大会」。
TIPSTAR DOMEでは初開催となる国際大会に潜入。
大会の様子(7日)と、次世代のホープ・太田海也(121期・岡山)選手のインタビューをお届けする。
【開催レポート】
今大会には、先日のジャパントラックカップ(伊豆ベロドローム)に参加した海外選手が多く参戦。
エントリーリストには、ガールズケイリンに参戦歴もある元世界女王のリー・ワイジー(香港)の名前も。
ナショナルチームからは小原佑太、寺崎浩平、中野慎詞、太田海也ら4名の若手ホープがケイリンとスプリントの2種目にエントリー。
開催初日の6日は男子と女子のケイリンが行われた。
男子は優勝・中野慎詞、2位・太田海也で日本の未来を担う新人2人がワンツーを独占。(寺崎4位、小原5位)。
女子は圧倒的な強さを見せつけたリー・ワイジーが優勝した。
7日はスプリントが実施され、男子は22名の選手が出場した。予選のハロンでは日本の4選手が上位独占の結果に。
〈ハロンタイム〉
1位 小原佑太(青森115期) 9.834 Dream Seeker Racing Team
2位 寺崎浩平(福井117期) 9.846 Japan National
3位 太田海也(岡山119期) 9.910 Japan National
4位 中野慎詞(岩手119期) 9.917 Dream Seeker Racing Team
全選手が順当に勝ち上がり、3位決定戦は寺崎-中野、決勝戦は太田-小原の日本人対決に。
最終結果は以下の通り。
〈決勝〉
1st | 2nd | 3rd | |
太田海也 | ○10.26 | ※ | ○10.32 |
小原佑太 | × | (10.36) | × |
※スプリンターレーン進入のため降着
〈3-4位決定戦〉
1st | 2nd | 3rd | |
寺崎浩平 | × | ○10.25 | ○10.25 |
中野慎詞 | ○10.35 | × | × |
〈最終順位〉
1位 太田海也(岡山119期) Japan National
2位 小原佑太(青森115期) Dream Seeker Racing Team
3位 寺崎浩平(福井117期) Japan National
4位 中野慎詞(岩手119期) Dream Seeker Racing Team
太田はジャパントラックカップに続き、スプリント連続優勝。競技を始めて、わずか7カ月の逸材。本格化の気配が漂う。
女子スプリントはリー・ワイジー(香港)がケイリンに続いて2冠。
入場無料の有観客で実施した今大会。会場を見渡すと、老若男女問わず、多くの人で埋まっていた。
(もしかしてPIST6よりも多い…?)学生選手の保護者や関係者も大勢いたが、それにしても多く感じられた。
本来はお家芸であるはずの「ケイリン」だが、日本における自転車競技の注目度は低い。
ヨーロッパのように自転車文化を根ざすためには。まずは人の目に触れてもらわねばならない。
以前、元ナショナルチームに在籍していた河端朋之もPIST6に参戦した際に
「野球やサッカーといった大衆スポーツは小さい頃からテレビ中継等で見られる。
マイナー競技は目に触れてもらわないことには知名度は広まらないし、メディア露出がかなり重要」と話していた。
オリンピック競技でありながら、他競技に比べてメディアの露出が少ない自転車競技。
選手たちは自らSNS等で積極的に競技の情報や魅力を発信し、競技の認知度拡大に努めている。
当サイトでは競輪場情報、選手情報、周辺グルメ情報からレース予想まで「競輪」の総合情報を掲載。
今後、個人的には「自転車競技」の情報も発信していきたいと考えている。
自転車競技と競輪、二足のわらじを履いて奮闘する競輪選手たちの姿を追い、
少しでも競技に興味・関心を持ってもらえるような記事を不定期でお届けしたい。