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8月9日から西武園競輪場で第65回オールスター競輪が開催される。遠い記憶を呼び起こすという事で、はてさて何時以来なんだろうなと資料を調べてみたんですが、オールスターは2004年以来でした。そうなると今年は2022年ですから18年振りという事になります。18年前というと38歳かあ~(苦笑)。あの頃は入場人員も凄い事になっていましたよね。そのレースを見てみたのですが、もうスタンドは溢れんばかりの人・人・人ですよ。そんな中で走れるなんて選手冥利に尽きるんじゃないですかね。
その決勝は神山雄一郎が制したんですが、赤板で押さえた稲垣裕之が榊枝輝文にイン斬りをさせず主導権を取り、稲垣-市田佳寿浩の後ろに正攻法の神山-後閑信一が入ったんですよね。それで伏見俊昭が捲り上げるんですが、市田が番手捲りを打ったんです。その後ろは絶好の神山が鋭く伸びて後閑まで引き込んだというレースでした。
この決勝はさほど思い入れはないのですが、この6年前の1998年に西武園で行われた日本選手権競輪の決勝は見ていて興奮しましたね。吉岡稔真VS神山雄一郎の時代でしたし、記念競輪では2人の対戦は見られませんしたから。「G1じゃないと見られない」というのも深く印象に残っている要因なのかもしれませんがね。この時もスタンドには人・人・人でした。
この決勝がより競輪は「人と人の繋がりなんだな」と強く思ったレースの一つですかね。レースを軽く振り返ると、初手で7番手の岡崎孝士が赤板過ぎにスパートして吉岡稔真-森内章之まで出切り、4番手には追い上げた小嶋敬二でした。人気にもなっていた神山雄一郎は8番手に置かれたんですよ。もう並びを見て岡崎が引き出しなのは分かっていましたが、もう「ブンブン丸」という表現がピッタリくる走りでした。バックで小嶋が捲ると、これに吉岡が反応して番手捲りを打ったんです。これは「決まったか!」と思っていたんですが、決勝のプレッシャーからなのか「車の進み」が今イチ。後方から捲った神山の勢いが凄く、ゴール前では見ていて「ガマン!」と声が出ていました(笑)。それで吉岡が何とか神山を振り切って優勝したんです。ちょっと感動にも似た感情が湧いてきたのを思えていますね。
まあ、今はやり尽くした感じがあるので、少し冷めた目で競輪を見てしまっていますが、あの頃は熱かったですからねぇ…。特別競輪に合わせて小銭を貯めていましたから(苦笑)。対してプラスにはならなかったと遠い記憶にはあるのですが、それでも自分の推理が正解だったと満足していたかな(笑)。
そんな西武園で開催された特別競輪の記憶があるのですが、選手にはそんな熱い走りを期待したいなあと思っている次第です。