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期末となった競輪界。 23日に初日を迎える今開催は様々な人間模様を映し出す。
「今開催が最後になるかもしれん。決勝まで乗って行って2着くらいまで行ければチャンスあるかもしれんけどね(笑)。練習はしっかりとやれてるんで、突っ込めるコースがあれば突っ込むし、可能性的には厳しいけど、最後の最後まで頑張りますよ(笑)。」
そう言ってニヤリと笑った柴田了。トレードマークのモヒカンと相まって、いわゆるちょい悪オヤジと呼ばれる雰囲気を醸し出す。
実は、師匠は輪界のスーパースター中野浩一さん。弟子は現役選手だと柴田了と柴原政文の2人だけ。師匠との思い出について尋ねると
「前検日の前日に連絡を下さったんです。一言、抗ってこいと言っていただきました。最後まで一緒に走る機会がなかったので、そこは心残りではありますね。
やっぱり凄く厳しい方でしたよ。S級に上がってない弟子もいっぱいいた中で、一番素質がないなと言われて(笑)。それを糧に頑張ろうと思いましたね。
これまでで一番印象に残ってるレースは41歳でレインボーカップを走って特進したレース。あとは45歳での地元優勝も凄く記憶に残ってます。あっ、もう一つありました。中川誠一郎の3番手で、カマシに付いて行って決勝乗れたレースですね。僕の全盛期です(笑)。
今57歳なんだけど、本当は60歳までやるつもりだったんだよ。低迷の原因は落車の怪我もあるし、実家が水害で水浸しになってしまい前検日まで片付けに追われたりしたのもキツかったな。でもそういうのを言い出したら、たらればになっちゃうんでね。競輪何があるか分からないし、とにかく最後まで頑張りますよ。」
最後に同じく代謝争いの最前線で戦う同期の小峰一貴と写真に収まって健闘を誓い合った。