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小松島競輪 3日目 12R 1番車
湊 聖二 選手
記者「湊選手。息子さんが自転車に乗り始めたって聞きましたよ。」
湊「そうなんですよ。まだ選手になれるかどうか分からないですけどね。僕は野球を続けるのかなって思ってたんですよ。今年、徳島大会で決勝まで行ったけど、甲子園には届かなかった。進路も色々と探してたみたいですけど、僕が野球で飯食っていけるのは、ほんの一握りやぞ!本気でそう思うなら気持ち入れ替えて精進せんと。ってキツめに言ってたんです。その後も何もなかったのに、僕がオールスター走り終わって帰る前に家に電話したんです。そしたら息子が電話で選手を目指したいって。大学に行って就職とか、他にも道はあるのにこっちを選んでくれるとは。」
記者「湊選手は内心嬉しかったでしょ?」
湊「はい。めちゃめちゃ嬉しかったです(笑)。息子の人生だし、無理矢理やれってのもできんし。僕は小川(圭二)さん、室井(健一)さん、川口(秀人)さん親子を見ててうらやましかった。嫁とはそういう話しもちょっとしてたんですよ。」
記者「練習は湊選手が見ていますか?」
湊「見れる時は。競走に行ってる時なんかは、コレをやっとけってメニューを渡しているんですけど、真面目に全部やってるみたいです。」
記者「まだ早いとは思いますが、センスは?」
湊「まだ始めたばかりなんでね。でも、力とか体力はあります。どうやって自転車に伝えるかですね。そこはずっと自転車にまたがって感じとっていかないと。」
記者「息子さんはレースも見ているんですか?」
湊「めっちゃ見てるんですよ!選手目指すってなった今はもっと見るやろね。明日も地元やし、変な所は見せれんなぁ(笑)。父ちゃん頑張ります!」
いつも全力投球の湊だが、更に一つやる気スイッチが備わった。父として先輩選手としてお手本になれるよう満身創痍の身体にムチを打つ。
余談だが、湊選手が息子の話になるとニヤけて口元が緩みっぱなしだった。息子さんに渡した練習メニューはキツいかもしれないが、それは愛情の詰まったメニューなんだろうな。