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今年も寛仁親王牌の季節がやってきました。新田祐大選手のグランドスラム達成が記憶に新しいですが、同時に諸橋選手を落車させたと判定された、一昨年の失格も思い出されます。インタビュー記事を読むと、ギリギリの攻防で選手同士が自分を貫いた結果であることが理解できました。
落車した側はもちろん、相手を落車させる可能性がある危険な走りをするのにも恐怖感があるはずで、一体どんな精神力をしているのか、わけがわからなくなります。
ワシコーさん(鷲田幸司選手)とお会いした時に、最後の直線で突っ込んでくる時はコースが見えてるんですか?
と質問したところ「確かにその瞬間はコースが空いているけどすぐ(選手が)降りてくるのもわかっているから怖い、わりと勇気がいるんですよ」とのこと。その時は勝手に、電車のドアが閉まる直前に駆け込み乗車する、みたいなことだろうと解釈しましたが、普通の人は危ないことはするなと教育されて大人になっているしなあ…。
子供の頃は、びっくりするくらい高い所から飛び降りたり、急な坂道を自転車でノーブレーキで下るとか、今思えばゾッとする様なことをやっていた記憶がありますが、恐怖を知らないからできた事です。一度でも痛い思いをしたり、他人のケガを見ればできなくなるはずです。
バカになる、アドレナリンを出す、無になる、クレイジー。どう表現したら良いのかわかりませんが、選手の方々のメンタルの凄さ、壮絶さは計り知れません。
残念ながら欠場となってしまった脇本雄太選手は、オールスターの落車であれだけの大ケガを負ったにも拘らず、すでに練習を始めていると聞きました。
日頃の不摂生がたたって出来た、小さな吹き出物が気になることを理由に、このコラムに取りかかるのを後回しにしてきた自分を恥ずかしく思いつつも、改めて競輪選手の皆様へのリスペクトが高まる事を感じます。
恐怖を感じるくらい車券を買ってみようかな…。
〈右:滝沢和典〉
滝沢 和典 プロフィール
競技麻雀のプロ雀士。
日本プロ麻雀連盟所属。
MリーグではKONAMI麻雀格闘倶楽部に所属。
愛称はタッキー。
キャッチフレーズは「越後の奇跡」、「麻雀バガボンド」
生年月日: 1979年12月6日 (年齢 43歳)
血液型:B型
出生地: 新潟県 長岡市