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千葉の「TIPSTAR DOME CHIBA」で21日から開催されている「PIST6 Championship」の 「セカンドクォーター」ラウンド17が22日に幕を閉じた。地元千葉の伊勢崎彰大に話を聞いた。
今開催は3着、2着、3着、6着という結果。優出こそ逃したが、予選準決勝とマーク策も含めて
自分からレースを動かして入着と好調さを見せていた。
4走目には『脚が売り切れだった』と苦笑いを浮かべていたが、それでも調子の良さは伺えた。
そして、直前の現行競輪の静岡開催では裏開催ということもあったが、完全優勝と流れがいい。
そんな伊勢崎に現行競輪では佐藤慎太郎(福島=78期)のフレームを使っているとの噂を聞いていた記者が尋ねた。
「調子が良くなかった時期だね。慎太郎さんから『使ってみたら?』って言ってもらったんだよ。
自分は今までフレームのサイズを変えた事がないし、なんなら自分以外のフレームなんて使ったことがなかったからね。
他の選手はセッティングをこまめにいじったりしているけど、自分は微調整くらいで自転車に体を合わしていくからね。
ここ最近はレースでは自分のを使って、練習で慎太郎さんのは使って感覚を確かめたりしています」。
以前に、佐藤が番手でその3番手を伊勢崎が回っていたこともあったので、その時に以前から交流があるとは聞いていたが、
話の流れで色々と教えてくれた。
「慎太郎さんは自分の2個上で、高校時代にはよく戦っていた中なんですよ。
今でも合えば色々話したりして、『こうしてみたら?』とかアドバイスもしてくれたりね」と高校時代は戦い合う仲も今ではアドバイスを貰う戦友といったところか。
「慎太郎さんのフレームを通して見つかるモノも多かった。
慎太郎さんとは身長が違うからもっとこうしたいっていうのがなかなか出来ていない部分もあるんだけどね。
それを元に新しい伊勢崎フレームを制作中なんですよ」とニンマリ。
体調不良やケガが重なり、来期はA級降格となるが、鋭いタテ脚は健在。追い込みとしてではなく、
若手相手でも自力勝負は可能なんじゃないか? と記者は密かに思っている。