グレードレース

【金鯱賞争奪戦】ファンからの激励・平原康多「力になる」

2023/07/28

名古屋競輪「開設74周年記念・金鯱賞争奪戦(GIII)」は28日、2日目を迎えた。10レースS級二次予選1着の平原康多に話を聞いた。

 

レースは赤板過ぎ、山田雄大が福永大智を押さえて先行態勢。福永と隅田洋介が中団併走となり、平原が車間を空けて援護して1着。直線伸びた福永が2着、山田は3着に逃げ粘った。

 

 

「車番的にも後ろ攻めになるだろうと思っていたし、逆に後ろからで山田君が腹を括れたのかな。後ろが併走になるのは作戦の中にありました。初日の隅田君は外併走からの捲りが良かった。そこを意識しながら車間を空けて併せようと。隅田君が2コーナーあたりで内を見ていたし、山田君を残せると思った。それぞれがラインの仕事をできた」と振り返った。

 

怪我の状態については「カントに対して左足が踏み込めていない。乗り方で誤魔化しているだけ。レースを走りながら戻していければ」と現状を受け止め、前を向く。

 

勝利者インタビューが行われる場内の特設ステージには多くの人だかり。平原をひと目見ようと集まるファンの数と大歓声が飛び交う光景を見て、『平原康多』という選手の存在の大きさを改めて感じた。

 

平原が「走りながら状態を上げていって、地元のオールスターに向けて頑張っていきたいと思います!」と活躍を誓うと「がんばれ!」、「ここからや~」とファンが激励。

 

「本当にファンの存在は力になりますね。情けないレースもあるし、良し悪しはやっぱりありますけど、いつだって、ああいう(勝利者インタビューの場所に立って)声援を受けたいと思って頑張っている」。

 

良いときも悪いときも、いつだって力になるのはファンの存在だ。今年は度重なる落車で苦しい状況が続いているが、決して気持ちを切らすことなく戦っている。声援を力に、この試練を平原は乗り越えてみせる。