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【西武園競輪・ガールズ】目指すは女版・佐藤慎太郎!? ビッグ初制覇の奥井迪が気持ち新たに

2022/09/25

西武園競輪場では25日からナイター競輪「ニッカン・コム杯(FII)」が開幕する。初日6Rに出走するに奥井迪に話を聞いた。

先日の共同通信社杯・ガールズケイリン10周年記念レース「ティアラカップ」で待望のビッグレース初制覇。

「まさに悲願、悲願達成ですね。通算300勝、400勝と勝利を積み重ねてきてもタイトルがなかった。やっぱりどこかで、タイトル獲得への気持ちがずっとあったので。やっとの気持ちですね。…それに記者さんたちを含め、周りの皆さんが凄く喜んでくださったのが嬉しかった。本当にお待たせしました〜(笑)」とおどけながら喜びを口にする奥井。

「ずっとやってきた先行で勝負して優勝できたのが嬉しい。スタートを取って一番前での勝負は難しさがあるし、やっぱり勇気が必要」と語る。

 奥井は歩みを止めない。ティアラカップ直前に走った京王閣(9月2〜4日)2日目の予選2。奥井は1番車からスタートを取ると正攻法から先行勝負。2番車の隣枠から終始マークで脚を溜める高橋智香(3着)、バック3番手から捲り上げる久米詩(2着)を振り切って1着。奥井は自身が理想とする、誰も前に出させることなく初手から最後まで先頭で逃げ切るレースをやってのけた。あの力強い走りこそが奥井迪の真骨頂だ。

 レース後は「イメージ通りの走りができました」と会心の笑み。

「皆、スタートを取りに行くのは嫌がる。そこを取りに行って逃げ切れたのは価値があるのかな、と」。続けて「前を取ってから長い距離をペースで踏んで先行できるように練習をしている。色々とできないと上のステージで勝てないので」と常に高みを見据えて歩を進める奥井。

 そんな奥井に「奥井さんが凄いなと感じる男子選手はいますか?」と以前、こんな質問をしてみた。すると「平原(康多)さんの探求心や向上心は凄いですよね。(佐藤)慎太郎さんも45歳の年齢を感じさせない強さだし、まだまだ進化している。ダービー(2着)は痺れました。40代の星ですよ。目指せ、女版・佐藤慎太郎さん(笑)」。輪界をけん引するトップレーサーたちの姿勢に刺激を受けていることを明かしてくれた。

 京王閣開催の時点でグランプリについては「出られたらいいなぐらいの気持ち。目の前の一戦一戦を大切に自分の競走をしていきたい」と話していたが、ビッグ優勝で賞金ランクも上位(2位)に浮上。(9月24日時点)

「差もなく混戦ですからね。変わらず、目の前の一戦をしっかりと走っていきたい。今回から、また気持ち新たにグランプリを目指して頑張ります」と言葉に力を込めた。