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千葉の「TIPSTAR DOME CHIBA」で1日から「PIST6 Championship」の「セカンドクォーター」ラウンド11が開幕。準決勝A(4R)を走る阿部架惟都に話を聞いた。
強者揃いの今節は一次予選から激戦のオンパレード。どのレースも一筋縄ではいかないハイレベルな戦いで、連勝を飾ったのは河端朋之、東矢圭吾、三浦翔大の3名のみ。
過去優勝経験のある6選手(伊藤信、山田義彦、河端朋之、三浦翔大、神田龍、東矢圭吾)は順当に勝ち上がったものの、コースや展開に苦戦を強いられている様子がうかがえた。
出揃った準決勝3レースのメンバーを見ても、どの番組もキツいし決勝クラスの顔ぶれ。準決勝も一波乱ありそうな予感。
勝ち上がりの予選で動きが光った選手を紹介したい。準決勝Aに出走する阿部架惟都だ。
一次予選、残り3周でペーサーが待避して最後方から高橋幸司が先に飛び出すと、阿部はすかさず3番手から巻き返す。三浦翔大に捲られはしたが、初戦から持ち味の先行力を発揮して2着の好スタートに「攻めの走りができた。タイムトライアルも毎回ベストを更新しているし、自信を持って臨めますね」と話した。
二次予選は初手が6コース、出方に注目が集まる。阿部は残り3周すぎに上昇し、中団から出た神田龍とタイミングが被るも、しっかりと叩き切って先行態勢へ。2周半と長い距離を駆けて3着に逃げ粘った。
「6コースは脚を使って動かないと、どうしようもないので。PIST6に慣れてきたと思う。競輪と同じぐらい踏めている感じがしますね。調子も良い」と手応えを口にする。
同県の先輩で、練習を共にする菅田和宏と三浦翔大らも「架惟都は強い」と太鼓判を押した。
阿部は仕掛けに迷いがなく、踏める距離も長い。阿部以外は決勝経験があり、伊藤に山田というツートップがいる大・激・戦!の準決勝Aだが、自分の走りができれば初の決勝進出も十分。ツートップに人気が集中するなら、阿部を狙ってみたい。