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千葉の「TIPSTAR DOME CHIBA」で1日から「PIST6 Championship」の「セカンドクォーター」ラウンド11が開幕。タイムトライアル1位の河端朋之(6R出走)の速さの秘密について迫った
これって、もしかして“PIST6オールスター”?
出場選手リストを見て、そう感じたのは記者だけじゃないはず。今節はとにかくメンバーが濃い。歴代優勝者6選手が揃い踏み!
最多タイ5Vを誇る伊藤信に山田義彦(3V)、三浦翔大、神田龍、121期PIST6優勝第1号の東矢圭吾。そして、世界選手権(18年)ケイリン銀メダリストの河端朋之(2V)が追加参戦。
河端と言えば、前走のファーストクォーター・ラウンド9でタイムトライアルPIST6史上初の9秒台となる「9秒966」を計測。記録更新なるか、注目が集まった河端のタイムトライアル。――出た!『9秒954』
一番時計の常連である山田と伊藤も「すげぇ~」とあんぐり。河端の駆け方は他の選手とは一体、何が違うのか。
二人に聞いてみると「体幹のブレがない」と声を揃える。
「シッティングのままで駆けるから、体幹のブレがないよね。普通はシッティングじゃ踏み上がらないけど、河端さんは回転数を上げていっているから凄い」。
選手はバンク上部で助走をつけ、加速しながら計測区間の200mへ一気に駆け下ろすのだが、 駆け方を見ていると人それぞれ。
助走の段階では、ほとんどの選手がサドルから腰を浮かせる『ダンシングポジション』でペダルを踏み込んでいる。しかし、河端はサドルから腰を浮かせることなく、座ったままの『シッティングポジション』で加速して駆け下りていった。
二人はギヤに関しても「周りに比べてギヤは4.67で軽い方だけど、しっかり踏み切れている。自分のトップスピードを淡々と上げていく感じで、もうコツを掴んでいる人の走りだよね。お手本になるスピードの上げ方」と言及。
(タイムトライアルのギヤ倍数:山田5.67、伊藤4.85)
河端本人は「体感的には、そこまでタイムが出ている感じはなかった。歳を重ねているけど、タイムが出ているので悪くないですね。前回、今回とタイムを更新できたのは、以前(ナショナルチーム時代)の駆け方の感覚を思い出してきているのかなと。前回よりもタイムが上がったのはプラス材料」と話した。
“世界を知る男”に死角はないのか。今節のメンバーはとにかく濃い(色んな意味で)し、ライバルたちが河端包囲網を築くことができれば波乱もあるかも?
ちなみにPIST6公式YouTubeでは『前日タイムトライアルTOP12』を公開しているので、そちらも是非チェックしてみてください。