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高松競輪 2日目 11R 5番車
三住博昭 選手
記者「初日は長谷部選手のB捲りでも軽く交わしたように見えました。」
三住「たまたまですよ。展開的にはすんなりしすぎてヤバいかなって思っていたけど長谷部君が強かった。レースの流れがあったからよかったよね。」
記者「一走してみて状態はどうですか?」
三住「ずっと中2日や中3日が続いていたんですよ。今回は中8日かな。気持ち的に一休みしたような感覚でいいですね。」
記者「三住選手も予選回りが増えてプレッシャーもあるでしょ。」
三住「それはね。ちょっと点数を下げると特選外れちょうから。そこからだとなかなか特選回りに戻れない。ちょっと気を抜くとズルズル行っちゃうのが分かるよ。チャレンジに落ちた人とか見ると大変だよね。」
記者「三住選手の今の目標って何ですか?」
三住「チャンスが巡って来た時に取りこぼさないようにする事だね。絶対にチャンスは巡ってくるから。もうこの歳だし無理は出来ない。展開が向かない事だってある。そんな時に無理矢理やってケガしてもダメだしね。無事に一年間走れる事を念頭に置いて、チャンスが巡って来た時にモノにする。」
記者「最後にもう一つ。三住選手は先行してくれた時に車間を大きく切るじゃないですか。あれは自力選手並みに風を受けるはずだしキツくないですか?」
三住「あれは誰でも出来るよ。ちょっとしたコツみたいなもんがあるの(笑)。本当に誰でも出来るから。そのコツは経験で身に付いていくもの。教えられないよ。」
来月には55歳を迎える三住だが、その動きに陰りは全く見えない。いまだに車間を切り自力選手を援護する姿はマーク選手の鏡。勝った時でも謙遜気味に話し大口を叩くこともない。こういう選手が増えれば若手の自力選手も育っていくんだろうなと取材をしながら感じた。