FⅠ&FⅡニュース

高谷雅彦が無茶振り

2023/04/27

高松競輪 最終日 12R A級決勝

 

 

中四国勢は近藤翔馬が先頭で、地元の蓮井祐輝と滝本泰行が続く。九州勢は上吹越俊一に小酒大勇、中園和剛は単騎で前々勝負を選択。東日本一人となった高谷雅彦は切れ目からとなった。

 

この並びが決まる過程で面白いやりとりがあった

 

 

高谷「何だソレ!おい滝本。お前、自力選手だろ?まだ3番手なんか回っちゃダメだろ。師匠に怒られるぞ。」

 

滝本「いやっ(苦笑)。近藤君に玉野で引っ張って貰った事があるんすよ。だから先頭で引っ張るか、3番手を固めるよって言ったら近藤君が前でやりたいって言うんで。」

 

高谷「お前~。何歳になったんだよ。」

 

滝本「27です。」

 

高谷「お前これからの競輪人生考えて、それでいいのか?ズルズル行っちゃうぞ。自力でやってみない?俺、付いてやるよ。」

 

滝本「大丈夫です。ライン大事に中四国で3番手を固めます()。」

 

高谷「何だよ~。おいっ中園。ハコ勝負行くだろ!分断だ。」

 

中園「いやっ(苦笑)。蓮井君は地元だしジカでは行きにくいっすよ。僕はそこは大事にしてるんで。流れ中では仕方ないですけど。逆に高谷さん単騎でカマして下さい。僕、しれっと付いて行くんで()。」

 

高谷「馬鹿なこと言うんじゃないよ~。こんなおじさんに。」

 

 

重鎮の無茶振りを、滝本泰行と中園和剛がサラッと受け流して周りを笑いに誘った。これができるのも高谷の人柄。実績も人望もある人だからこそ。50歳を越えた今でも前で戦う姿は尊敬に値する。明日の決勝も見せ場を作ってくれるはずだ。