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京王閣競輪場では14日から「S市原カップ&東京中日杯(FI)」が開催。最終日の12レースS級決勝に出走する皿屋豊に話を聞いた。
準決勝の皿屋は文句なしのレース内容。本人も「取れなかったけどスタートを取りに行って、赤板で蕗澤君を押さえて、山崎さんを突っ張って。で、カマしてきた関東勢に飛び付いて、最後は捲って…。一通り動きましたね、40歳にはキツイ(笑)。でも、先を見越した良いレースはできたと思う」と会心の表情を浮かべた。
決勝メンバーが出揃うと皿屋は「また初日特選みたいなメンバー構成ですよね。自分は単騎で一発を狙う」とコメント。対して茨栃4選手は即座に結束を表明し、東北両者もすんなりと決定。と思いきや、山崎は永澤と話し合うと何やら皿屋の元へ…。
山崎は「皿屋君へいきます、僕から話をさせてもらった。車番が悪い上に相手の茨栃は4車、突っ張られては厳しい。でも、皿屋君と3人で力を合わせればレースを面白くできるかなと。皿屋君は魅力的な選手。西の選手へ付くのは初めてですね」と経緯を説明。
対して皿屋は「ダービーもあるし、つまらないレースはしたくない。自分が単騎で4対2対1でやっても、単調なレースになりそうだし…。2、3着はあっても優勝を目指すとなるとラインがあった方がいい」と思いを口にし、「山崎さんは超一流選手。番手に付いてもらえるなんて光栄です」と背筋を正した。
共に準決勝ではライバルも『打倒・茨栃勢』燃える気持ちは一致し、手を取り合った。
吉田勇気-長島大介-神山拓弥-芦澤辰弘の充実カルテットに、皿屋豊-山崎芳仁-永澤剛がどう抵抗するのか。熱いレースに期待したい。