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京王閣競輪場では14日から「S市原カップ&東京中日杯(FI)」が開催。2日目の5レースA級準決勝に出走する海老根恵太に話を聞いた。
「完全に追い込みですよ。もう自力は出ない」と口にしたのは海老根。とは言っても、記者の中では海老根といえば未だに自力のイメージがチラつく。「練習では自力でやったりすることはありますよ。野口裕史たちとジャンケンで前後を決めて前でやることも。でも、レースじゃ自力はもう出せないですよ」と苦笑い。
「デビューした頃の“自力でタイトルを獲りたい”という目標を達成できたし、自力選手としてやり切ったと思っている。30歳半ばで、若い子たちや脇本、新田に力では勝てないですから。でも、それじゃあ面白くないし、追い込みとしてならチャンスはあるのかなと。だから(追い込み転向は)自然な流れでしたね」
自力と人の後ろとでは役割や動作、見える景色も全く異なるが、海老根は「展開が悪いときでも何とか突っ込めるように、と意識はするけど所々で判断の難しさは感じる」と話す。
また、追い込みのモデルを聞くと「同県だと和田健太郎や中村浩士。凄いなぁって。他地区ではイナショー(稲川翔)や南修二かな。『ここからどうやって突っ込む?』なんて風にレースを見ています。ふたりともタテヨコがしっかりしていて参考になる。自分もタテ脚を磨きつつ、しっかりと勝てる選手を目指していきたい」と語った。
準決勝は近況充実の佐々木吉徳との連係。「佐々木君とは四日市で初日、最終日と一緒だった。初日は1着を取らせてもらい、決勝ではワンツーが決まった(佐々木が捲って優勝)。今回もふたりで決めたいですね」と意気込んだ。
京王閣は2009年KEIRINグランプリで初出場、初優勝を飾った場所。思い入れのある地で、海老根の走りに優勝に期待が高まる。