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3月1日(水)に日本競輪選手養成所では卒業記念レースが初日を迎えた。候補生の中から男子5名、女子4名が共同インタビューが実施され、その模様をお届けする。なお、在所成績は2月10日時点での結果。
▼在所成績1位 竹野 百香(たけの ももか)候補生・三重
――競輪選手を目指すキッカケは?
2つ上の兄が自転車競技をやっており、勧められたのがキッカケです。自転車競技部では高校3年間、思ったような成績が残せず“悔しさ”があった。競輪選手になって果たせなかった『優勝』の夢を叶えたいと思って目指しました。
――実際にガールズケイリンのレースは見たことは?
高校2、3年生の頃に四日市競輪で初めてレースを見ました。「格好いいな」と思って、選手になりたい気持ちが強くなりました。
――どんな選手になりたいですか?
目標は『石井寛子(東京)』さん。何でもできるし、すごく脚があるので憧れています。
――脚質のタイプは?
養成所に入所する前はダッシュ系だったけど、先行を意識して走るようになってから地脚になりましたね。長い距離を踏めるようになった点は良かったと思います。
――初日を振り返っていかがですか?
一戦目(2着)は、もっと勢いよくカマしていけば1着が取れたと思う。思い切りいけば良かったです。二戦目(1着)は苦手な前受け(苦笑)。ダッシュがないので、いつ後ろから飛んで来るかビクビクしていました。逃げ切ることができて良かったです。
――2日目に向けて意気込みをお願いします。
積極的にレースを動かしてファンの期待に応えられるような選手を目指して頑張ります。“先行一本”で頑張ります!
▼在所成績2位 松井 優佳(まつい ゆうか)候補生・大阪
――自転車との出会いは?
小学生の時にテレビ番組で見たトライアスロンがキッカケです。スイム、ラン、バイクの中で自転車が得意だったし、楽しかった。なので、中学校から自転車競技を始めました。指導を受けていたわけではなく、自己流で練習していました。その後は高校、大学と自転車競技部に所属していました。
――競輪選手になるキッカケは?
高校卒業後に受験をしようと考えたけど、もっと知識や運動生理学について勉強がしたい気持ちがあった。大学ではスポーツ健康科学部で教員免許も取得しました。ですが、大学3年時の進路を決める際に「やっぱり競輪選手になりたい」と。
競輪場に問い合わせて、たまたま家が近かった『陶器一馬(大阪)』さんに弟子入りすることになりました。
――脚質のタイプは?
ダッシュですね。高校ではポイントレースや団体追い抜きなどの中距離種目をやっていたけど、大学で短距離に転向してダッシュ力を磨きました。
――この1年間を振り返っていかがですか?
師匠の陶器さんからは「メンタルを強くして帰ってこい」と言われた。自信を持って走れるように頑張ってきたつもりです。
――目標とする選手に『古性優作(大阪)』選手を挙げていますが、どういった点を尊敬していますか?
岸和田競輪場で一緒に練習をさせてもらう機会があり、その時に「どうしたら自転車を速く走らせることができるか」を常に考えていらっしゃると感じた。後輩の面倒見も良く、周囲への気配りもできる選手。自分もそういった選手になりたいと思います。
――実際にガールズケイリンのレースは見たことは?
中学2年時にガールズケイリンが始まったのかな。向日町競輪場へ観戦しに行きました。
――脚質のタイプは?
得意な戦法や脚質は決まっていないけど、前々に積極的に走って着に絡めるように頑張っていきたいと思います。
――2日目に向けて意気込みをお願いします。
一戦目は自分が行こうと思ったタイミングでしっかり行けたので良かったです。養成所での集大成なので、後悔のないように優勝を目指して頑張ります!
▼在所成績3位 宇野 紅音(うの あかね)候補生・岐阜
――競輪選手になるキッカケは?
中学校の頃に「弱虫ペダル(漫画)」にはまって、自転車に興味を持ったのがキッカケです。自転車競技部がある高校へ進学しました。上位の成績がとれても、なかなか1着がなかったので満足のいく成績ではなかったですね。その分も競輪選手として頑張りたいと思って志しました。
――実際にガールズケイリンのレースは見たことは?
高校2年生の時に岐阜競輪場で見ました。女性なのに自分の力で1着を狙って戦う姿がすごく格好よく見えました。当時はあまり選手を知らなかったけど、刺激を受けましたね。
――目標とする選手はいますか?
在校時期は一緒ではないけど、同じ高校出身の『増田夕華(岐阜)』さんに憧れています!
――水泳やバレーボールの経験があるとの事ですが、競輪には生かせるモノはありますか?
水泳で培った心肺機能は生かせていると思います。
――養成所での1年間はどんなことを意識していましたか?
練習では、この練習はどういった場面に生かされるのかを意識。生活面では、仲間とたくさん笑う時間を大切にしていました。
――初日を振り返っていかがですか?
一戦目は周りに埋もれてしまって力を発揮できなかった。卒業記念レースは全部で4走しかないのに、勿体ない。その反省を生かして、二戦目は後方の動きを見ながら自分のタイミングで捲って1着が取れました。
――2日目に向けての意気込みをお願いします。
私の力を全て発揮して頑張ります! 変顔が得意? はい!(渾身の変顔を披露)
▼適性入所1位 (たかはし みさき)候補生・愛知
――競輪選手になるキッカケは?
まさか自分が自転車競技をやるとは思わなかったけど、競輪選手だった父(33期引退・高橋美行)に勧められたのがキッカケですね。高校生の時に父から「ガールズケイリンが始まるからやってみないか」と言われたけど、ずっと断り続けていました。
大学卒業後はスポーツジムでトレーナーやインストラクターとして働いていました。幼少期から身体を動かしてきたし、将来もスポーツに携わる仕事がしたいと思っていた。
仕事を辞めて、1年間何もせずに次に挑戦したいことを考えていた。その時に父に勧められて「やってみよう」と。
不安はありましたが、ダメだったら諦めようと一度だけのチャレンジのつもりだったので、プレッシャーはなかったですね。
――『高橋和也(愛知)』選手と師弟関係になった経緯は?
従兄弟の和也さんの師匠が父だったので、父がお願いして弟子入りしました。
――脚質のタイプは?
まだ自転車の経験が浅いので、自分でははっきり分からない。周囲に聞くとスプリンターとは言われますね。
――養成所での1年間はどんなことを意識していましたか?
練習は手を抜かず全力で取り組むこと、どういった目的かを考えて臨んでいました。生活面では集団生活なので、みんなと良好な関係を築こうと笑いながら楽しく過ごすことを心がけていました。
――目指す選手像はありますか?
自分自身が人から目標とされるような選手になりたいです。
――初日を振り返っていかがですか?
一戦目は3着だけど、先行して着に絡めたので良かったです。二戦目はどうしていいか分からない展開で、納得がいくレースではなかった。もう一度、競走を見直して2日目に生かしたいと思います。
――2日目に向けての意気込みをお願いします。
自分らしい走りで後悔のないよう、全力を尽くして走りたいと思います!