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松戸競輪場の「富士通フロンテック杯 (FⅡ)」は23日に初日を迎える。初日特選12レースを走る三谷政史に話を聞いた。
今期はA級(2020年以来)降級となった三谷。前走、前々走と慣れないミッドナイトに「寒さも敵ですね」と苦笑い。A級戦特有の流れについても「S級に比べて周回数は少ないし、レースが展開していくのも遅い。動くタイミングにズレを感じて判断も難しかった。その辺りを意識して練習をやってきたので、前回よりはマシだと思う」と話した。
初日特選は小林則之-須藤悟-出澤拓也の南関トリオに金澤竜二-尾形鉄馬の東北勢へ松永将が付けて、三谷は単騎戦となった。「うーん。位置は決め打ちせずに、流れの中でやれる事をやりたいと思います」とコメント。
「松戸はナイター開催だから全日本選抜に出場する弟(次男・将太、弟・竜生)らの走りが見られる。自分も気合を入れて頑張りたい」と意気込んだ。
自転車を組み立てる三谷の姿に違和感。三谷3兄弟といえば、緑(政史)・青(将太)・黄(竜生)と、おなじみのそれぞれのカラーがある。政史のフレームは『緑色』であったはずだが、手にしているのは『黄色い』フレーム。
「ああ、これは竜生のフレームで1年ぐらい借りている。自分も同じ寸法で緑色のフレームを新しく作ったけど、思っていたような乗り心地にはならなかった。グランプリ王者は特別仕様なんかな?(笑)。いや、真面目な話、原材料の違いなどで丸々同じようなものにはならないみたい。前走も自分のフレームを使ったけど、若干のズレを感じて結局この竜生のフレームに戻して走りました」と明かす。
地元・奈良記念を完全優勝で飾った竜生の活躍に「かなり刺激になった。自分もあの舞台を走りたかったし、またS級戦線で戦えるように這い上がるのみ。変な走りをしたら、弟たちはもちろん、父(典正)からも怒られるのでね(笑)」と言葉に力を込めた。