グレードレース

競輪放浪記【第6回】(麻雀プロ 滝沢和典)(アオケイ紙面掲載コラム)

2023/02/22

コロナ禍で頻度は減ってしまいましたが、麻雀の大きなタイトル戦の後などは必ずと言って良いほど打ち上げが開催されていました。

選手だけでなく、実況解説、採譜者、撮影スタッフなどが集まり、それぞれの視点で対局を振り返ると色々な反省点が見えてきます。なれ合いや傷の舐め合いはマイナスでしかないけれど、学ぶ事が多かったことは間違いありません。

対局→反省を繰り返しているうちに、1番の学びとなったのは「反省点を間違えない」ということ。

なぜなら突然不思議な力を出すことは不可能で、それまでに練習してきたことを否定することにもなるからです。

年中勝った負けたをやっているので負けることに慣れてはいるはずなのですが、悔しさが込み上げてきて、どうしても敗因を探してしまいます。勝ちのルートを無理やり作ると歪みが生じて、全体に悪影響を与えてしまうことにもなるので結果論で反省することは、遠回りになっていることが多いのです。

たとえば私が車券を購入する時は、間違った反省も楽しみのひとつとして良しとしています。しかし結果が求められるプロの予想屋の方々はそうはいかないでしょう。きっと私にとっての麻雀の様な捉え方をしているように思います。


そういえば数年前高知に遊びに行った時は、反省の連続でした。

飛行機を予約する時に適当な名前で予約したら二重に料金を請求され、レンタカーで暗闇を走っていたら危ない場所に乗り上げてしまったり…

翌日は天然うなぎと養殖うなぎの食べ比べをしてみようと話していたのに、高知の酒文化を堪能し過ぎて、靴を履いたままベッドで目覚めてしまったのも大反省です。

さて、最初のグランプリ出場者が決まる読売新聞社杯全日本選抜競輪は「返杯」「ベク杯」「菊の花」などの宴会飲みが行われている日本屈指のパリピ県、高知で開催されます。開催が終わればやっぱり盛大な打ち上げがあるのかな。




滝沢 和典 プロフィール

競技麻雀のプロ雀士。

日本プロ麻雀連盟所属。

MリーグではKONAMI麻雀格闘倶楽部に所属。

愛称はタッキー。

キャッチフレーズは「越後の奇跡」、「麻雀バガボンド」

生年月日: 1979年12月6日 (年齢 43歳)

血液型:B型

出生地: 新潟県 長岡市


この記事を書いた人
編集部