アオケイ・小田競・中部競輪・競輪研究4紙合同の競輪サイト
千葉の「TIPSTAR DOME CHIBA」で4日に「PIST6 ChampionShip2022-23」EXTRA STAGEラウンド1を終えた。3度目の優勝を飾った永澤剛に話を聞いた。
レースは残り3周手前で6コーススタートの雨谷が上昇すると、5コースの永澤が追いかけて先頭へ。すかさず仲野が叩いて先行態勢に。最後はゴール前で永澤が2番手から仲野を捕らえ3度目の優勝を飾った。
――優勝おめでとうございます!
いやぁ、このメンバーで優勝できるとは。展開が向いてくれて良かったです。
――決勝戦はどんな展開をイメージして走りましたか?
雨谷君が先に切ると思わなくて、慌てて自分も切りにいった。自分が切って、仲野君が切って、絶好の展開になってくれましたね。
――先行した仲野選手の2番手、絶好のポジションでした。
仲野、つっえ〜! バイクじゃん! 2周フルもがき!(興奮気味に話す)
はい、仲野君も結構ハイペースで踏んでいた。いつもなら2コーナー付近からスパートできるんですけど、これは差せないなって。
――仲野選手との車間を切っていましたね。
ビタ付けだと前のペースにハマって、抜きづらいんですよね。だから、脚を使ってでも車間を切って、詰めていく勢いで踏んだ方がいいんですけど…。仲野君が強くて全く自転車が出なかった。
自分が出切っても、真後ろの雨谷君にいかれると思っていましたから。
――シリーズを振り返っていかがですか?
初日、二次予選で人気に応えられず4着。買ってくれたお客さんに申し訳なくて。準決勝はその失敗を生かせる走りはできたと思う。
準決勝は2周逃げて長い距離を踏んだし、疲れてナイトは無理だと思った。自力を出さなければ脚は張らないけど、バンクがバンクだし外を踏むと脚にくるんですよ。
――出場回数4回で3度目の優勝、次回も期待していいですか?
…あっ、はい。毎回、展開が向いてくれているPIST6は3月にまた走る予定です。
中3日で静岡記念なのでヤバいですよ。脚、キツい。
と、表彰台の真ん中に立っても恐縮しきりの永澤であったが、準決勝で見せた2周先行は流石の一言。雨谷に交わされタイヤ差で2着だったものの、負けて強しの内容。前検日は泣きの連発だったが、レースになれば別人だ。
普段は追い込み選手として活躍しているが、PIST6では立ち回りの巧さに加えて、逃げて捲ってと自力で動けるのは大きな強み。今後の活躍も楽しみでならない。