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千葉の「TIPSTAR DOME CHIBA」で3日から「PIST6 Championship 2022-23」 EXTRA STAGE ラウンド1が開幕する。初日一次予選Fに出走予定の雨谷一樹に話を聞いた。
初代王者で3度の優勝の実績を残している雨谷が5ヶ月ぶりにPIST6に参戦(過去2回は完全優勝)。
前走は準優勝、前々走は決勝3位としばらく優勝を逃してはいるが、今節は10.156でタイムトライアル1位でスタートと存在感を見せつけた。
ただ、コメントは控えめ。いつも謙虚ではあるが、久々の実戦ということもありいつも以上に謙虚なコメントであった。
タイムトライアル前には「競技の練習はしていないし、(前回のPIST6から)間隔も空いたので走ってみないと分からないのが正直なところ。ハロンのタイムで状態は判断したい。なかなか優勝できていないので、優勝できるように頑張りたい。久しぶりの参加でもあるし、強いメンバーばかり。挑戦者の気持ちで挑みたい」と真っ直ぐな眼差しで話した。
現在は今月開催される全日本選抜(GⅠ)に照準を合わせているまっ最中。丁度、追い込み期間を終えて今は調整段階だそうだ。これから増える
タイムトライアル1位通過とはなったが、それに関しては「(10.156のタイムは)これが今の自分の限界ってことですね。ただ、悪い感じではないですよ」とタイムに満足とはいかないものの、『悪い感じではない』の言葉に安心感を覚えた。
回数を重ねる内に、PIST6のレベルが上がってきているとはよく聞くが、雨谷も感じているようだ。
「PIST6が始まった最初の頃は競技をやっていた経験でどうにかなった部分が大きかったけど、回数を重ねる内にレベルが高くなった。その中で自分が戦っていくためには、戦い方も考えないといけなくなった」。
「毎回、余裕は全然ないです。250バンクは後方に置かれるとやはり厳しい。前々を意識して走ってはいますが、ミスをしてしまうこともあるし、迷ってしまうこともある。それでも一戦一戦を大切に、結果を出せるように頑張りたい」。
走るごとに得られる経験値はPIST6において重要。その経験値を得た選手が増えてきたことによって、一筋縄ではいかなくなった部分も大きいのだろう。
今開催は追加参戦となった永澤剛に加え、藤井昭吾、早坂秀悟と強者揃い。
かなりの激戦が予想されそうだが、一次予選から初代王者の意地を存分に見せつけてもらいたい。